※本記事は、2021年10月12日に最新の情報でリライトしました。

SPYDってどんな銘柄なの?



低コストなETFで、配当利回りの高い米国株で構成されているよ!
- 米国株ETFに投資してみたい
- SPYDのパフォーマンスについて知りたい
- SPYDの構成銘柄が知りたい
ETFってなに?
ETFは、Exchange Traded Fundの略で、上場投資信託とも言います。
運用の専門家が、投資家の代わりに運用を行ってくれる点は通常の投資信託と変わりませんが、ETFは株式取引のようにリアルタイムに売買取引をすることができます。
ETFと、投資信託はそれぞれ特徴があり、メリットやデメリットがあります。
こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
低コスト高配当株ETF<SPYD>を徹底解説!
ここからは、SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)について徹底解説していきます。
SPYDの概要
世界三大運用会社の一つである、ステート・ストリートが運用します。
SPYDは、S&P500高配当指数に連動するインデックスETFです。
S&P500高配当指数は、S&P500採用銘柄のうち、配当利回り上位80銘柄で構成されるベンチマークです。
概要をまとめると、次のとおりです。
名称 | SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF |
ティッカー | SPYD |
ベンチマーク | S&P500高配当指数 |
資産分類 | 株式 |
経費率 | 0.07% |
構成銘柄 | 81銘柄 |
設立日 | 2015年10月22日 |
純資産総額 | 約49億$ |
SPYDは、高配当を実現するETFとして有名です。
高配当株ETFは、経費率が0.4%を超えるようなものもあります。
対してSPYDは0.07%という驚異的な低コストを実現しています。
高配当かつ低コスト、これがSPYDが人気ETFである理由です。
SPYDのチャート
SPYDが設立された、2015年10月22日からのチャートの推移は次のとおりです。


2019年12月に39.46ドルの高値を記録していたものの、翌年3月23日に20.80ドルまで大暴落しました。
その後は徐々に株価が回復し、2021年6月10日には42.63ドルの最高値を記録しました。
SPYDの配当日、配当利回り
SPYDの配当日は、3月、6月、9月、12月の年4回です。
直近の「2021年9月配当金」は、0.386582ドルです。
これは、前年同期比で約47%の増配です。
近年の株価と分配金の推移は次のとおりです。
日付 | 株価終値 | 過去12ヶ月分配金 | 過去12ヶ月分配金利回り |
---|---|---|---|
21年9月17日 | 39.15ドル | 2.028273ドル | 5.18% |
20年9月18日 | 26.87ドル | 1.522644ドル | 5.66% |
19年9月20日 | 33.97ドル | 1.692403ドル | 4.98% |
18年9月21日 | 32.82ドル | 1.574564ドル | 4.80% |
- 「過去12か月分配金利回り」ってなに?
-
直近12ヶ月間に支払われた分配金額を、直近のファンドの基準価額で割ることで求められます。
- どうしてそのような求め方をするの?
-
ETFは、株式のように株主総会で配当金を決定するわけではありません。
配当などの収益から経費率を差し引いて、分配することになっています。
この計算方法は、「投資信託」と同様です。
HDVやVYMなどの「米国高配当ETF」と比較しても、高い利回りを維持しています。
HDVは、高配当かつディフェンシブなセクターに分散投資できるETFとして、非常に人気があります。
こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
SPYDの運用実績
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 | |
---|---|---|---|---|---|
基準価額 | 51.84% | 7.90% | 8.91% | ー | 10.49% |
市場価格 | 51.94% | 7.89% | 8.90% | ー | 10.49% |
ベンチマーク | 51.94% | 7.92% | 8.98% | ー | 10.59% |
2020年3月の暴落に反発する形で、過去1年のパフォーマンスは大きなプラスとなっています。
2015年のETF設定来では、10%を超える伸びを見せています。
4%を超える利回りの分配金(インカムゲイン)と共に、値上がり益(キャピタルゲイン)も期待することができます。
SPYDの構成銘柄
SPYDは、2021年10月11日時点で81銘柄で構成されています。
組入上位10銘柄と、その他の銘柄との構成比率は次のとおりです。


SPYDは、各銘柄の構成比率がほぼ均等に配分されているのが特徴です。
毎日の株価の変動によって常に入れ替わりますので、上位10銘柄を確認することはあまり意味を持ちません。
約80銘柄の構成比率が均等に配分されているということだけ覚えておきましょう。
S&P500銘柄に採用されているとはいえ、とにかく配当利回りが高い企業ばかりが選ばれています。
HDVやVYMなどのETFと比べると、知名度が高くない企業が多いですね。
VYMは、米国の高配当株の中でも、「大型株」に投資をしており、知名度の高い企業に分散投資できるETFです。
VYMについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
SPYDのセクター比率
SPYDのセクター比率は次のとおりです。


金融、公益事業、不動産の上位3セクターで過半数を占めています。
半年に1回、配当利回りの変動によってリバランスを行っており、比率が大きく変わることがあります。
ただし、金融や不動産セクターは配当利回りが高くなりやすく、多くの場合に、セクター比率の上位を占めています。
エネルギーセクターは、原油価格の影響を受けやすく、近年ボラティリティが激しくなっています。
近年は、高配当株のセクターといえばこの3セクターをイメージされる方も多いでしょう。
ただし、金利やコモディティ価格によって、業績に変動が起こりやすく、安定感には欠けるセクターであることは理解しておきましょう。
SPYDのメリット、デメリット
低コスト高配当株ETFであるSPYDに投資する上でのメリット、デメリットを整理します。
SPYDに投資するメリット
- 利回り4%以上で、ETFとしては最高水準!若干のキャピタルゲインも期待できる
- 高配当株ETFの中でも、最低水準の経費率
- 半年に1回のリバランスで減配リスクを軽減
SPYDに投資するデメリット
- 上位3セクターで半分以上を占めており、偏りが大きい
- 構成比率の高い金融、不動産セクターは高配当だが安定性に欠ける
- 設立されて間もないETFなので、大きな不景気の経験が浅い
低コスト高配当株ETF<SPYD>を徹底解説! まとめ



SPYDのことが何となくわかったよ。



私の米国株ポートフォリオの中でも、SPYDはHDVに次いで2番目に構成比率が高いよ!
ここまで、低コスト高配当株ETFであるSPYDについて徹底解説してきました。
重要なポイントをまとめると、次のとおりです。
- SPYDは、「配当利回りが高い割に低コスト」であることが最大の魅力。
- SPYDの構成銘柄は80で、ほぼ均等な構成比率となっている。
- SPYDは、高配当だが減配リスクもあるセクターで大半が占められている。



SPYDを買ってみたいな!どうしたらいいの?



私は、楽天証券口座で買っているよ!
米国ETFの買い方は、この記事で解説しているから、読んでみてね♪
まみこでした。


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