
この前紹介したKDDIは、最近どうなの?



5月14日に、通期決算が発表されたよ!
- 日本株を買いたいけど、なにを買ったらいいかわからない
- KDDIがどんな銘柄か知りたい
- KDDIの最新の業績を知りたい
この記事では、2021年5月14日に発表されたKDDIの2021年3月期通期決算の内容についてご紹介します。
過去の業績や財務指標については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
KDDI(9433)の事業概要


ここからは、KDDIが行っている事業について解説していきます。
KDDIの会社概要
KDDI株式会社(ケイディーディーアイ、英:KDDI CORPORATION)は、日本の電気通信事業者。
Wikipedia(KDDI)から引用
東京都千代田区に本社を置く電気通信事業者で、三大キャリアと言われる「au」と、格安SIMの「UQmobile」という2つのブランドで、携帯通信サービスを提供しています。
パーソナルセグメント
主に、個人ユーザー向けのサービスを提供します。
auやUQmobileブランドによる携帯通信サービスを中心に、VODサービスや、auPAYなどの事業を行っています。
また5Gの本格稼働に向けて、新料金プランを打ち出したり、各企業と連携した「新しい体験の提供」に取り組んでいます。
ビジネスセグメント
国内・海外問わず、幅広い法人に向けてサービスを提供しています。
法人向けの携帯通信サービスの提供を行うほか、5GやIoT技術を活用したビジネスの発展・拡大を支援するサービスを提供しています。
その他
セグメントに含まれないもので、携帯設備の建設・保守、先端技術開発の研究などを行っています。
KDDI(9433)が21.3期通期決算を発表!


2021年5月14日に、KDDIの通期決算が発表されましたので、その内容を解説していきます。
なお、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いいたします。
株価指標と配当利回り
KDDIの株価指標と配当利回りは次のとおりです。
株価 | 3,532円(+431円) |
年間配当 | 125.00円 |
配当利回り | 3.54%(△0.33%) |
発行株式数 | 2,304,179,550株 |
時価総額 | 8,138,362百万円 |
21.3期確定利益 | 651,496百万円 |
22.3期予想利益 | 655,000百万円 |
21.3期純資産 | 5,259,469百万円 |
予想PER | 12.42倍(+1.51倍) |
PBR | 1.55倍(+0.01倍) |
株価は、前回記事をアップした2021年2月1日終値から431円(+13.89%)値上がりしました。
21.3期の配当金は5円増配の120円で決定、22.3期も更に5円増配する見込みが発表されています。
増配見込みであるものの、株価も上がっており、配当利回りは3.5%前後を推移しています。
2021年4月の「情報・通信業」業種別平均では、PERは38.4倍、PBRは2.2倍となっています。
他社の情報・通信業の予想PER、PBRと比較してみます。
銘柄 | 予想PER | PBR |
---|---|---|
KDDI(9433) | 12.42倍 | 1.55倍 |
日本電信電話(9432) | 11.85倍 | 1.08倍 |
ソフトバンク(9434) | 13.38倍 | 4.42倍 |
Zホールディングス(4689) | 41.67倍 | 1.33倍 |
ネクソン(3659) | 23.76倍 | 3.33倍 |
ドコモを子会社化した日本電信電話(NTT)やソフトバンクは、KDDIと同じ携帯通信事業者です。
Zホールディングスは、Yahoo! JAPAN事業のほかLINEと経営統合を行っています。
ネクソンは、オンラインゲーム開発及び配信を行う会社です。
競合他社や業種別平均と比較した結果、次のように判断できます。
KDDIの現在の株価は、PER・PBRいずれも妥当な水準にあります。
PER・PBRの考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
過去3ヶ月の株価変動は次のとおりです。


過去3ヶ月の最安値は2021年3月4日の3,217円、最高値は同3月26日の3,640円でした。
株価変動に影響を与えたと思われるようなニュースは次のとおりです。
- 4月20日、オプティムとの合弁会社DXGoGoを5月に設立することを発表。
- 5月14日、通期決算を発表。
- 同日、21.3期は5円の増配で決定、22.3期も更に5円増配見込みであることを発表。
- 同日、22.3期の業績予想について、増収増益見込みであることを発表。
- 同日、新たに自己株式の取得を行うことを発表。
株主優待


KDDIには、株主優待があります!
au PAY マーケット商品カタログギフト
KDDIが運営する「au PAY マーケット (au Wowma!)」内にある「全国47都道府県のグルメ品」のカタログギフトが贈呈されます。
保有株式数や保有期間によって、カタログギフトの内容が異なります。
保有株式数 | 5年未満保有 | 5年以上保有 |
---|---|---|
100株以上、1,000株未満 | 3,000円相当 | 5,000円相当 |
1,000株以上 | 5,000円相当 | 10,000円相当 |
通期決算の概要
2021年5月14日に、KDDIの2021年3月期通期決算が公表されました。
税引前当期純利益は、約1兆380億円でした。
これは前期比で1.7%増益しました。
セグメント別の利益および増減は次のとおりです。
セグメント | 利益(円) | 増減 |
---|---|---|
パーソナル | 8,628億 | △1.00% |
ビジネス | 1,667億 | +11.8% |
計 | 10,295億 | +0.87% |
パーソナルセグメントでは、端末販売収入が減少したものの、モバイル通信料収入が増加し、売上高ベースでは微増しました。
ただし、減価償却費の増加やエネルギー粗利益の減少などにより、営業利益ベースでは微減となりました。
ビジネスセグメントでは、モバイル通信料収入やソリューション収入が増加したほか、通信設備使用料が減少したことなどにより、増収増益となりました。
自己株式取得に係る事項の決定


KDDIは、次の内容で自己株式の取得を行います。
取得する株式数(上限) | 5,200万株 |
株式の取得額 | 1,500億円 |
取得期間 | 2021年6月1日 ~2022年3月24日 |
株主還元を目的として実施されます。
自己株式の取得を行うと、市場に流通する株式が減少し、株価が上がるという効果があります。
合弁会社DXGoGoを設立


4月20日、KDDIとオプティムは、5月に合弁会社DXGoGoを設立することを発表しました。
DXGoGoは、その名の通りDXを推進することを目的とした企業で、両社の強みを活かすことで、AIやIoTを活用したDX商品・サービスの企画・提供を行っていきます。
オプティムは、「ネットを空気に変える」というコンセプトのもと、インターネットを空気のように、全く意識することのなく使えるように変えていくことをミッションに掲げている会社で、ソフトウェアのライセンス販売、保守サービスなどを行っています。
なお日本におけるDXについて、経済産業省は次のように定義づけています。
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
経済産業省/デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0/2ページ目より引用



DXってIT化することだと思ってたけど、それだけとも限らないのかな。



IT化したその先が大事だね。例えば業務時間の短縮や人員削減につながって、競合する会社の中で優位性を確立することが定義付けられているね!
私はDXの入門書として、この書籍を現在読んでいます。
タイトルどおり文字だけでなく、図やイラストが豊富で、視覚的にDXの概要を理解することができます。
「DXをざっくりと知りたい」という方にオススメの書籍です。
22.3期は増益見込み


KDDIは、22.3期の業績予想について次のとおり発表しています。
億円 | 前年比 | |
---|---|---|
売上高 | 53,500 | +0.7% |
営業利益 | 10,500 | +1.2% |
当期利益 | 6,550 | +0.5% |
通信料金の値下げ、成長領域の更なる拡大やコスト削減等を推進し、持続的成長を目指していくことで、増収を見込んでいます。
売上高、キャッシュフロー、配当推移など
KDDIの過去の売上高やキャッシュフロー、配当推移などは、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
KDDI(9433)が21.3期通期決算を発表! まとめ



最近のKDDIのことがなんとなくわかったよ。



どのセグメントでも安定して営業利益を確保しているね!
ここまで、KDDIの21.3期通期決算内容について解説してきました。
重要なポイントをまとめると、次のとおりです。
- KDDIの株価は、決算発表後大きく伸長。ただし競合比較では、割高感はない。
- KDDIは、合弁会社DXGoGoを設立。両社の強みを活かし、DX推進に貢献していく。
- KDDIは、安定して増収増益を達成しており、増配も継続している。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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その5つの理由について解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
まみこでした。


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