
この前紹介したKDDIは、最近どうなの?



1月29日に、第3四半期決算が発表されたよ!
- 日本株を買いたいけど、なにを買ったらいいかわからない
- KDDIがどんな銘柄か知りたい
- KDDIの最新の業績を知りたい
この記事では、2021年1月29日に発表されたKDDIの2021年3月期第3四半期決算の内容についてご紹介します。
過去の業績や財務指標については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
KDDI(9433)の事業概要


ここからは、KDDIが行っている事業について解説していきます。
KDDIの会社概要
KDDI株式会社(ケイディーディーアイ、英:KDDI CORPORATION)は、日本の電気通信事業者。
Wikipedia(KDDI)から引用
東京都千代田区に本社を置く電気通信事業者で、三大キャリアと言われる「au」と、格安SIMの「UQmobile」という2つのブランドで、携帯通信サービスを提供しています。
パーソナルセグメント
主に、個人ユーザー向けのサービスを提供します。
auやUQmobileブランドによる携帯通信サービスを中心に、VODサービスや、auPAYなどの事業を行っています。
また5Gの本格稼働に向けて、新料金プランを打ち出したり、各企業と連携した「新しい体験の提供」に取り組んでいます。
ビジネスセグメント
国内・海外問わず、幅広い法人に向けてサービスを提供しています。
法人向けの携帯通信サービスの提供を行うほか、5GやIoT技術を活用したビジネスの発展・拡大を支援するサービスを提供しています。
その他
セグメントに含まれないもので、携帯設備の建設・保守、先端技術開発の研究などを行っています。
KDDI(9433)が第3四半期決算を発表!


2021年1月29日に、KDDIの第3四半期決算が発表されましたので、その内容を解説していきます。
なお、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いいたします。
株価指標と配当利回り
KDDIの株価指標と配当利回りは次のとおりです。
株価 | 3,101円(+3円) |
年間配当 | 120.00円 |
配当利回り | 3.87%(+0.00%) |
発行株式数 | 2,304,179,550株 |
時価総額 | 7,145,260百万円 |
予想当期利益 | 651,915百万円 |
予想PER | 10.91倍 |
PBR | 1.54倍 |
株価は、前回記事をアップした2021年1月5日終値から値動きはほとんどなく、3円値上がりしています。
KDDIは東証33業種では、「情報・通信業」に分類されています。
2020年12月の業種別平均では、情報・通信業はPERが34.2倍、PBRが2.0倍となっています。
他社の情報・通信業の予想PER、PBRと比較してみます。
銘柄 | 予想PER | PBR |
---|---|---|
KDDI(9433) | 10.91倍 | 1.54倍 |
日本電信電話(9432) | 11.25倍 | 1.00倍 |
ソフトバンク(9434) | 12.80倍 | 5.74倍 |
Zホールディングス(4689) | 59.80倍 | 4.13倍 |
ネクソン(3659) | 30.45倍 | 4.39倍 |
ドコモを子会社化した日本電信電話(NTT)やソフトバンクは、KDDIと同じ携帯通信事業者です。
Zホールディングスは、Yahoo! JAPAN事業のほかLINEと経営統合を行っています。
ネクソンは、オンラインゲーム開発及び配信を行う会社です。
競合他社や業種別平均と比較した結果、KDDIの現在の株価は、PERで見ると割安、PBRで見ると少し割高という結果になりました。
過去3ヶ月の株価変動は次のとおりです。


12月中旬頃から株価が上昇し始めて、1月下旬には3,300円台に達しました。
その後は日経平均全体が下降し、現在は1か月前と同じくらいの株価となっています。
株価変動に影響を与えたと思われるようなニュースは次のとおりです。
- 12月3日、NTTドコモが格安新料金プラン「ahamo」を発表。
- 1月7日、翌日から1都3県に緊急事態宣言を発出することを発表。
- 1月13日、翌日から緊急事態宣言の区域を追加することを発表。
- 同日、KDDIが格安新料金プラン「povo」などの料金体系を発表。
- 1月29日、第3四半期決算を発表。
- 同日、楽天モバイルが格安新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を発表。
株主優待


KDDIには、株主優待があります!
au PAY マーケット商品カタログギフト
KDDIが運営する「au PAY マーケット (au Wowma!)」内にある「全国47都道府県のグルメ品」のカタログギフトが贈呈されます。
保有株式数や保有期間によって、カタログギフトの内容が異なります。
保有株式数 | 5年未満保有 | 5年以上保有 |
---|---|---|
100株以上、1,000株未満 | 3,000円相当 | 5,000円相当 |
1,000株以上 | 5,000円相当 | 10,000円相当 |
第3四半期決算の概要
2021年1月29日に、KDDIの2021年3月期第3四半期決算が公表されました。
第3四半期(2020年4月1日から2020年12月31日)の連結経常利益は、約8,707億円でした。
これは、前年同期比3.6%増となっています。
セグメント利益は約8,712億円で、前年同期比3.31%増です。
セグメント別の利益および増減は次のとおりです。
セグメント | 利益(円) | 増減 |
---|---|---|
パーソナル | 約7,301億 | +1.45% |
ビジネス | 約1,343億 | +12.5% |
第2四半期に続いて、第3四半期のセグメント利益もいずれも前年同期比プラスとなりました。
パーソナルセグメントでは、第3四半期に多くのトピックがありました。
UQ mobileの事業承継、「KDDI Digital Life」の設立、新料金ブランド「povo」の発表などです。
KDDI Digital Lifeは、KDDIグループの「au」、「UQ mobile」、「BIGLOBEモバイル」、「J:COM MOBILE」に次ぐ新ブランドを設立します。
前年同期と比較して、端末販売収入が減少したものの、モバイル通信料収入などが増加しました。
ビジネスセグメントでは、国内および海外の法人向けサービスを提供しています。
12月からSUBARUと、通信を活用した安心・安全なクルマづくりのためのパートナーシップを構築しました。
また同月に、JR東日本と新しい分散型まちづくり「空間自在プロジェクト」の実現に向け、基本合意書を締結しました。
前年同期と比較して、端末販売収入が減少したものの、モバイル通信料収入やソリューション収入などが増加しました。
povo登場で3社揃い踏み
新料金ブランド「povo」が発表され、2月1日から申し込みスタート、3月から提供スタートとなっています。
povoは月額料金2,480円で、データ通信容量は20ギガです。
国内通話5分以内かけ放題をつけると月額500円増えて、ドコモやソフトバンクの新料金プランと同額になります。
KDDIの場合、NETFLIXやAmazonプライム、Appleミュージックなどとのセット料金プランを3月に発表予定です。
料金プランは他社とほぼ差がないので、映像サービスや音楽サービスとセットにしたプランを打ち出すことで、他社との差別化を図ります。
UQ mobileの新料金プラン、5Gサービスの提供について発表
UQ mobileの新料金プラン「くりこしプラン」が2021年2月1日から提供開始されました。
S | M | L | |
---|---|---|---|
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
データ容量超過時の通信速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
月額料金 | 1,480円 | 2,480円 | 3,480円 |
「au」のデータ容量無制限プランや、「povo」の20GBプランを含め、ご自分の生活スタイルにあった料金プランを選ぶことができるようになっています。
また、UQ mobileは2021年夏に5Gに対応する予定だと発表されました。
金融サービスの魅力化を図る
次のような金融サービス魅力化策を推し進めることで、au経済圏の更なる拡大を図っています。
- auじぶん銀行による「住宅ローンauモバイル優遇割」
- au PAYゴールドカード特典強化
- auカブコム証券によるポイント投資
順に解説していきます。
① auじぶん銀行による「住宅ローンauモバイル優遇割」
2021年3月提供開始予定です。
「じぶんでんき」とセットで利用すると、住宅ローン金利が最大年0.1%引き下げとなります。
② au PAYゴールドカード特典強化
2021年2月提供開始予定です。
au通信サービスやau関連サービスを利用することで、Pontaポイントがさらに貯まりやすくなります。
③ auカブコム証券によるポイント投資
2020年9月から既に提供を開始しています。
たまったPontaポイントを使って投資をすることができます。
売上高、キャッシュフロー、配当推移など
KDDIの過去の売上高やキャッシュフロー、配当推移などは、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
KDDI(9433)が21.3期3Q決算を発表! まとめ



最近のKDDIのことがなんとなくわかったよ。



相変わらず業績が安定しているね!新料金プランのサービスが提供開始されてから、どんな動きになるか注目だね。
ここまで、KDDIの21.3期第3四半期決算内容について解説してきました。
重要なポイントをまとめると、次のとおりです。
- KDDIも、格安新料金プランで他社に対抗!差別化を図れるかどうかがポイント
- KDDIのビジネスセグメントでは、自社の通信技術を活かし、異業種企業とのタイアップで新たな事業展開を模索中
- KDDIは、金融サービスの魅力化を進めることで、au経済圏の拡大を図る
最後まで読んでいただきありがとうございます。
日本株投資なら、1株から買うことができるSBIネオモバイル証券がオススメです。
その5つの理由について解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
まみこでした。


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