
この前紹介した三菱UFJリースは、最近どうなの?



2月12日に、第3四半期決算が発表されたよ!
- 日本株を買いたいけど、なにを買ったらいいかわからない
- 三菱UFJリースがどんな銘柄か知りたい
- 三菱UFJリースの最新の業績を知りたい
この記事では、2021年2月12日に発表された三菱UFJリースの2021年3月期第3四半期決算の内容についてご紹介します。
過去の業績や財務指標については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
三菱UFJリース(8593)の事業概要


ここからは、三菱UFJリースが行っている事業について解説していきます。
三菱UFJリースの会社概要
三菱UFJリース株式会社(みつびしユーエフジェイリース、英 Mitsubishi UFJ Lease & Finance Company Limited)は、東京都千代田区丸の内に本社を置く業界3位の大手総合リース会社。三菱グループの中核リース会社である。東京証券取引所市場第一部上場。コーポレートスローガンは「Value Integrator」。
ウィキペディア(Wikipedia)から引用
リース事業とは、お客さんが必要な設備などを代わりに購入して、お客さんに貸し出しをすることで収益を得る事業です。
似たもので「レンタル事業」がありますが、レンタル事業は、需要があるものなどをあらかじめ事業者側が用意して、不特定多数の人に貸して収益を得る事業です。
「お客さん」が主体なのか、貸し出す「モノ」が主体なのかが異なります。
過去には、同じくリース事業を行っている銘柄としてオリックスを分析しています。
ぜひ併せてご覧ください。
なお、2021年4月1日から日立キャピタルを吸収合併することが、2020年9月24日に発表されました。
新名称は、「三菱HCキャピタル株式会社」となることが2020年11月11日に発表されました。
国内・海外カスタマービジネス
リース、レンタル、中古機器売買などの事業を行います。
情報関連機器や工場の工作機械、熱源設備、店舗施設などを主に取り扱っています。
航空事業


航空機リースやエンジンリースなどを主に行っています。
不動産事業
ユーザーの仕様に合わせて建物を建設して賃貸する不動産リースを行っています。
また、古いビルの改修などによってバリューアップを図る不動産再生投資や、アセットマネジメント事業を行っています。
ロジスティクス事業
船舶ファイナンス、海上コンテナリース、鉄道貸車リースなどを行っています。
環境・エネルギー事業


太陽光発電事業を中心に、再生可能エネルギービジネスを行っています。
ヘルスケア事業
医療機器リース、病院の開業支援、医療機器の中古販売などを行っています。
インフラ・企業投資
国内外のインフラプロジェクトに対するファイナンスの提案を行うほか、PFI事業を行っています。
PFI事業とは、民間の資金やノウハウを活用して、公共施設の整備・維持管理などを行う事業です。
三菱UFJリース(8593)が第3四半期決算を発表!


2021年2月12日に、三菱UFJリースの第3四半期決算が発表されましたので、その内容を解説していきます。
なお、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いいたします。
株価指標と配当利回り
三菱UFJリースの株価指標と配当利回りは次のとおりです。
株価 | 572円(+90円) |
年間配当 | 25.50円 |
配当利回り | 4.45%(△0.84%) |
発行株式数 | 895,834,160株 |
時価総額 | 512,417百万円 |
予想当期利益 | 61,600百万円 (+0百万円) |
PER | 10.19倍(+3.19倍) |
PBR | 0.65倍(+0.10倍) |
株価は、前回記事をアップした2020年12月25日終値から90円(+18.67%)値上がりしました。
配当利回りは大きく下がりましたが、依然として4%台の高配当銘柄です。
また、予想当期利益が下がった割に株価が上がっているので、PERがかなり高くなっていますね。
2021年1月の「その他金融業」業種別平均では、PERは10.7倍、PBRは1.0倍となっています。
他社リース業と、予想PER、PBRを比較してみます。
銘柄 | 予想PER | PBR |
---|---|---|
三菱UFJリース(8593) | 10.19倍 | 0.65倍 |
オリックス(8591) | 11.28倍 | 0.73倍 |
東京センチュリー(8439) | 21.86倍 | 1.73倍 |
菱洋総合リース(8424) | 8.26倍 | 0.78倍 |
いずれも大手リース業者ですが、減収減益であるもののしっかりと黒字予想となっており、PER値は適正です。
三菱UFJリースの現在の株価は、PERはやや割安、PBRは割安という水準にあると言えるでしょう。
PER・PBRの考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
過去3ヶ月の株価変動は次のとおりです。


日経平均株価の上昇基調に伴って、三菱UFJリースの株価も右肩上がりとなっています。
ただし、過去1年の最高値は2020年2月8日の728円で、3月の暴落前の水準にはまだ達していません。
株価変動に影響を与えたと思われるようなニュースは次のとおりです。
- 11月11日、第2四半期決算、および「未定」とした通期業績予想を発表。
- 同日、配当金について前年比50銭の引き上げ見込みであることを発表。
- 2月12日、第3四半期決算を発表。
株主優待


三菱UFJリースには、株主優待はありません。
第3四半期決算の概要
2021年2月12日に、三菱UFJリースの2021年3月期第3四半期決算が公表されました。
連結経常利益は、約524億円でした。
これは、前年同期比35.0%減となっています。
セグメント別の利益および増減は次のとおりです。
セグメント | 利益(円) | 増減 |
---|---|---|
カスタマービジネス | 174億 | +24.4% |
環境・エネルギー | 25億 | △16.5% |
ヘルスケア | 550億 | +42.5% |
不動産 | 218億 | +7.7% |
航空 | 46億 | △75.6% |
ロジスティクス | 74億 | △59.0% |
インフラ・企業投資 | 9.7億 | 赤字⇒黒字 |
計 | 477億 | △18.1% |
前年同期比プラスとなっているセグメントもありますが、全体では減益となっています。
ヘルスケアでは、ヘルスケアファンドの投資収益拡大等により増益となりました。
航空では、エアラインの破綻等に伴うリース料減少などにより大きな減益となりました。
ロジスティクスでは、景気悪化による鉄道貨車の収益減などにより、大きな減益となりました。
(仮称)山形尾花沢風力発電事業の共同開発について


(仮称)山形尾花沢風力発電事業について、ENEOSの完全子会社であるMULエナジーインベストメントと共同開発を進めていくことを発表しました。
(仮称)山形尾花沢風力発電事業は、これまでMULエナジーインベストメントが開発を進めており、この度事業承継手続きを完了したものです。
山形県は、陸上風力発電事業に向いた地形をしており、地球温暖化対策や、地元自治体の活性化に寄与するものとして、期待されています。
2026年以降の稼働を目指しているとのことです。
ENEOSホールディングスについて、事業概要や財務状況について過去に分析しています。
こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
(仮称)大阪三菱ビル建替え計画
長らく地域のシンボルだった「大阪三菱ビル」について、2021年10月から建替えを行います。
竣工は2024年4月の予定です。
三菱地所、三菱商事都市開発、積水ハウス、三菱UFJリースの4社が共同でこの計画を進めていきます。
大阪の新たなランドマークを目指し、地上32階で、オフィスやホテルが主体の複合ビルとなります。
ホテルゾーンには、4つ星ホテル「カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント」のフラッグシップホテルが出店します。
積水ハウスについて、事業概要や財務状況について過去に分析しています。
こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
売上高、キャッシュフロー、配当推移など
三菱UFJリースの過去の売上高やキャッシュフロー、配当推移などは、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
三菱UFJリース(8593)が21.3期3Q決算を発表! まとめ



最近の三菱UFJリースのことがなんとなくわかったよ。



航空や鉄道貨車が大きな減益だけど、それ以外は堅調に推移しているね!
ここまで、三菱UFJリースの21.3期第3四半期決算内容について解説してきました。
重要なポイントをまとめると、次のとおりです。
- 三菱UFJリースの株価は、右肩上がりに伸びているものの、未だ割安感がある
- 三菱UFJリースは、航空など大打撃を受けたセグメントもあるものの、多くのセグメントは堅調に推移している
- 三菱UFJリースは、他業種大手との協業によって、最近もさまざまな事業展開を行っている
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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その5つの理由について解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
まみこでした。


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