
この前紹介した三井住友FGは、最近どうなの?

2月2日に、第3四半期決算が発表されたよ!
- 日本株を買いたいけど、なにを買ったらいいかわからない
- 三井住友FGがどんな銘柄か知りたい
- 三井住友FGの最新の業績を知りたい
この記事では、2021年2月2日に発表された三井住友FGの2021年3月期第3四半期決算の内容についてご紹介します。
過去の業績や財務指標については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
三井住友FG(8316)の事業概要

ここからは、三井住友FGが行っている事業について解説していきます。
三井住友FGの会社概要
株式会社三井住友フィナンシャルグループ(みついすみともフィナンシャルグループ、英語: Sumitomo Mitsui Financial Group, Inc. )は、三井住友銀行(SMBC、都市銀行)、三井住友ファイナンス&リース 、SMBC信託銀行 、三井住友カード(クレジットカード会社)、SMBCコンシューマーファイナンス(消費者金融会社)、日本総合研究所、SMBC日興証券を傘下に置く金融持株会社。
ウィキペディア(Wikipedia)から引用
持株会社とは、他社を支配することを目的に、株式を多数保有することを事業としている会社です。
ホールディングカンパニーとも呼ばれます。
その中でも金融持株会社とは、持株子会社の大半が金融事業を行っている持株会社のことを言います。
リテール事業
銀行、証券、カード、コンシューマーファイナンス(消費者金融)事業などを行います。
三井住友銀行、SMBC日興証券、三井住友カードなどの子会社が事業を行っています。
ホールセール事業
国内企業に対して、資金調達、運用、M&Aアドバイス、リース等の事業を行います。
同じく、三井住友銀行、SMBC日興証券、三井住友カードなどの子会社のほか、三井住友ファイナンス&リースが事業を行っています。
グローバル事業
プロダクトサービスや、グローバルネットワークを強みに、国内外の企業の国際的な事業展開をサポートします。
プロダクトサービスとは、商品企画から資材調達、マーケティングなど、「商品をどのように提供するか」ということです。
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券が事業を行います。
市場事業
債券や株式などの市場性商品を通じた解決策の提供、バランスシートの流動性リスクや金利リスクを総合的に管理するALM業務を行います。
ALMは金融上のリスク管理手法の一つで、「資産」と「負債」を一元的に総合管理することです。
具体的には、「資産」に含まれる「有価証券」の価格変動リスクや金利変動リスクなどを考慮し、資産と負債のバランスを調整することで金融機関の経営リスクを軽減します。
三井住友銀行、SMBC日興証券が事業を行います。
三井住友FG(8316)が第3四半期決算を発表!

2021年2月2日に、三井住友FGの第3四半期決算が発表されましたので、その内容を解説していきます。
なお、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いいたします。
株価指標と配当利回り
三井住友FGの株価指標と配当利回りは次のとおりです。
株価 | 3,296円(+215円) |
年間配当 | 190.00円 |
配当利回り | 5.76%(△0.40%) |
発行株式数 | 1,374,040,061株 |
時価総額 | 4,528,836百万円 |
予想当期利益 | 475,200百万円 |
予想PER | 11.29倍 |
PBR | 0.40倍 |
株価は、前回記事をアップした2020年12月8日終値から215円(+6.97%)も値上がりしました。
年間配当予想は変わっていないのですが、依然として高い配当利回りとなっています。
三井住友FGは東証33業種では、「銀行業」に分類されています。
2021年1月の業種別平均では、銀行業はPERが8.8倍、PBRが0.4倍となっています。
銀行業他社の予想PER、PBRと比較してみます。
銘柄 | 予想PER | PBR |
---|---|---|
三井住友FG(8316) | 11.29倍 | 0.40倍 |
MUFG(8306) | 10.25倍 | 0.37倍 |
みずほFG(8411) | 10.20倍 | 0.40倍 |
りそなHD(8308) | 7.16倍 | 0.38倍 |
新生銀行(8303) | 8.12倍 | 0.31倍 |
競合他社や業種別平均と比較した結果、三井住友FGの現在の株価は、PER・PBRいずれも少し割高という結果になりました。
過去3ヶ月の株価変動は次のとおりです。

1月6日から8日にかけて株価が急上昇し、14日には3,544円を記録しました。
日経平均全体が下落局面にあるものの、現在も3,300円前後を推移しています。
株価変動に影響を与えたと思われるようなニュースは次のとおりです。
- 11月13日、第2四半期決算を発表。
- 1月5日、米国連邦議会上院選2議席の決選投票で、2議席とも民主党が獲得
- 2月2日、第3四半期決算を発表。
民主党の大統領で、かつ上下両院で民主党が多数派となる「トリプルブルー」が実現しました。
バイデン大統領が掲げる大規模なインフラ投資などの政策が、実行されやすくなるという見方が広まりました。
これによって米国の金利上昇が見込まれ、日本でも三井住友FGを始めとした銀行株の株価が軒並み上昇しました。
株主優待

三井住友FGには、株主優待がありません。
第3四半期決算の概要
2021年2月2日に、三井住友FGの2021年3月期第3四半期決算が公表されました。
第3四半期(2020年4月1日から2020年12月31日)の連結経常利益は、約5,948億円でした。
これは、前年同期比26.7%減となっています。
セグメント別の利益および増減は次のとおりです。
セグメント | 利益(円) | 増減 |
---|---|---|
リテール | 1,691億 | △30.3% |
ホールセール | 2,634億 | △26.8% |
グローバル | 2,599億 | △26.9% |
市場 | 3,493億 | △10.7% |
市場事業部門や、資産運用ビジネスが堅調に推移しています。
また、ホールセールやグローバル事業部門が回復傾向にあるようです。
「UNIQLO Pay」に対し、決済サービス構築支援
株式会社ユニクロが2021年1月19日から取り扱いを開始した「UNIQLO Pay」に対し、三井住友銀行が決済サービス構築を支援しました。
UNIQLO Payは、ユニクロアプリ上であらかじめ「口座払い」か「クレジット払い」を選択しておけば、ユニクロ会員証を提示するだけで決済ができます。
「脱ハンコ」へ!グループ内で電子契約を活用
子会社のSMBCクラウドサインが提供する電子契約サービスを、SMBCグループ15社が活用しています(2020年11月時点)。
年度内にグループ約20社まで拡大する予定です。
コスト削減や事務効率化といった効果を得ることができ、「脱ハンコ」のリーディングカンパニーを目指しています。
コンビニ収納サービス「PAYSLE」
「PAYSLE」は、紙の払込票に記載されたバーコードを、スマホの画面上に表示し、決済することができるサービスです。
これによって、紙の払込票を持参する必要がなくなります。
電力、携帯キャリア、生命保険などの支払いに利用することができます。
SMBCファイナンスサービスなどが決済サービスを提供しています。
2020年11月10日からファミリーマートで取り扱いが開始され、国内コンビニ店舗の約95%で利用が可能となりました。
ナンバーレスカードを発行開始
三井住友カードは、カード券面にカード情報を表示しない「ナンバーレスカード(NL)」の提供を2021年2月1日から開始しました。
カード情報を盗み見される心配がなくなり、安心して買い物を行うことができます。
カード情報は、Vpassアプリで確認することができます。
売上高、キャッシュフロー、配当推移など
三井住友FGの過去の売上高やキャッシュフロー、配当推移などは、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
三井住友FG(8316)が21.3期3Q決算を発表! まとめ

最近の三井住友FGのことがなんとなくわかったよ。

21.3期は減収減益見込みだけど、各セグメントで回復傾向が見られるね!
ここまで、三井住友FGの21.3期第3四半期決算内容について解説してきました。
重要なポイントをまとめると、次のとおりです。
- 「トリプルブルー」による米国金利上昇が見込まれ、銀行株の期待値が上がっている
- 三井住友FGは、21.3期は減収減益見込みなものの、各セグメントで回復傾向が見られる
- 三井住友FGは、多くの企業に決済サービスなどを提供することによって、新たなサービスの創出に貢献している
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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その5つの理由について解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
まみこでした。

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