三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>を徹底分析!【高配当だが減配リスクも】

ペン太

三菱UFJフィナンシャル・グループってどんな銘柄なの?

まみこ

高配当銘柄で、多くの企業を抱える巨大金融グループだよ!

この記事はこんな方にオススメ
  • 日本株を買いたいけど、なにを買ったらいいかわからない
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループがどんな企業か知りたい
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループの業績が知りたい

2020年11月13日に第2四半期決算が発表された、三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、「MUFG」)を分析します。
この記事を読めば、さまざまな指標からMUFGに投資するかどうか判断することができます

また本記事は、個別銘柄を買う時の「8つのポイント」に沿って解説していきます。
こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

この記事を書いているのはこんな人

まみこGX(@mamicoooGX)

目次

MUFG(8306)の事業概要

画像出典:Unsplash

ここからは、MUFGが行っている事業について解説していきます。

MUFGの会社概要

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(みつびしユーエフジェイフィナンシャルグループ、英語: Mitsubishi UFJ Financial Group, Inc. 、略称: MUFG)は、日本の金融持株会社である。

Wikipedia(三菱UFJフィナンシャル・グループ)より引用

持株会社とは、他社を支配することを目的に、株式を多数保有することを事業としている会社です。
ホールディングカンパニーとも呼ばれます。
その中でも金融持株会社とは、持株子会社の大半が金融事業を行っている持株会社のことを言います

MUFGは、次の5社を中核とした「総合金融グループ」です。

  • 三菱UFJ銀行
  • 三菱UFJ信託銀行
  • 三菱UFJ証券ホールディングス
  • 三菱UFJリース
  • 三菱UFJニコス

なお、三菱UFJリースは高配当で、22期連続増配を達成している優良銘柄です。
こちらの記事で詳しく解説しています。

MUFGは、次の7つを報告セグメントとしています。

  1. 法人・リテール事業本部
  2. コーポレートバンキング事業本部
  3. グローバルCIB事業本部
  4. グローバルコマーシャルバンキング事業本部
  5. 受託財産事業本部
  6. 市場事業本部
  7. その他

順に解説していきます。

法人・リテール事業本部

国内の個人、中小企業などに対する金融、不動産及び証券代行に関するサービスの提供を行います。

コーポレートバンキング事業本部

国内外の日系大企業に対する金融、不動産及び証券代行に関するサービスの提供を行います。

グローバルCIB事業本部

非日系大企業に対する金融サービスの提供を行います。

グローバルコマーシャルバンキング事業本部

海外の出資先商業銀行における個人、中小企業などに対する金融サービスの提供を行います。

受託財産事業本部

国内外の投資家、運用会社等に対する資産運用や資産管理サービスの提供を行います。

市場事業本部

顧客に対する為替・資金・証券サービスの提供を行うほか、市場の資金繰り管理業務などを行います。

その他事業

上記事業本部に属さない管理業務等を行います。

MUFG(8306)の株価分析!

画像出典:Unsplash

ここからは、さまざまな指標からMUFGの株価を分析していきます。
なお、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いいたします。

株価指標と配当利回り

MUFGの株価指標と配当利回りは次のとおりです。

株価501.1円
年間配当25円
配当利回り4.99%
発行株式数13,581,995,120株
時価総額6,805,937百万円
予想当期利益633,140百万円
予想PER10.73倍
PBR0.39倍
※2021年1月14日終値時点

現在の配当利回りは4.99%です。
現在は株価が上がってきていますが、普段は配当利回りが5%を超えるなかなかの高配当銘柄です
三井住友FGも、5%から6%の配当利回りを推移しており、銀行業は配当利回りを高く設定する傾向にあります。
三井住友FGについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

MUFGは東証33業種では、「銀行業」に分類されています。
2020年12月の業種別平均では、情報・通信業はPERが8.6倍、PBRが0.4倍となっています。
銀行業の他社銘柄と比較してみましょう。

銘柄予想PERPBR
MUFG(8306)10.73倍0.39倍
三井住友FG(8316)12.14倍0.43倍
みずほFG(8411)10.41倍0.41倍
りそなHD(8308)7.52倍0.40倍
新生銀行(8303)8.94倍0.34倍
※2021年1月14日終値時点

銀行業大手をリストアップしました。
MUFGの現在の株価は、PERで見るとやや割高、PBRで見ると平均的というところでしょうか

なお、PER・PBRの考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。



なお、過去1年の株価変動は次のとおりです。

画像出典:Trading View

過去1年では、2020年1月9日の586.2円が最高値で、2020年3月23日の380.0円が最安値となっています。
現在株価は回復しつつありますが、2020年3月以前の水準には戻っていません。
株価変動に影響を与えたと思われるようなニュースは次のとおりです。

  • 4月30日、20.3期通期業績予想の下方修正を発表。
  • 5月15日、20.3期決算を発表し、3円増配。次期配当金は「維持」と予想。
  • 8月4日、21.3期第1四半期決算を発表。
  • 8月14日、21.3期第1四半期自己資本比率を発表。前期から改善。
  • 11月13日、第2四半期決算を発表。

21.3期の配当金は、前期比で「維持」でした。
MUFGは連続増配企業ではないですし、もともと十分な配当金を出していましたので、今般の情勢を考えれば「好印象」でしょう。

経常収益、経常利益の推移

MUFGの経常収益と経常利益の推移は次のようになっています。
なお銀行業は物を売っているわけではないため、「売上高」や「営業利益」という科目はありません。

※左軸:経常収益、右軸:経常利益

21.3期は減収減益見込みですが、経常収益はそれまで綺麗な右肩上がりで伸びていました。
経常利益が近年下降気味なので、少し気になるところではあります。

経常利益(円)=営業利益(円)+営業外利益(円)-営業外費用(円)
※銀行業の場合は「営業」、「営業外」という概念がなく、まとめて経常利益として整理します。

経常利益率の推移

銀行業は営業利益の概念がないので、ここでは経常利益率を示します。

日本の銀行業の経常利益率の平均は13%前後です。
MUFGの経常利益率は近年下降気味であるものの、20%を超える年も多く、良好な水準にあります。

経常利益率(%)=経常利益(円)÷経常収益(円)×100



キャッシュ・フローの推移

キャッシュ・フローは、現金の動きを表したものです。
MUFGのキャッシュ・フローの推移は次のとおりです。

※単位は百万円

過去10年の間に2度、営業CFがマイナスとなっていますが、近年は改善しています。
現金等が右肩上がりに大きく増えており、資金繰りに困ることは当面ないでしょう。

自己資本比率の推移

※連結自己資本比率

自己資本比率は、一般的には最低でも40%を超えていないと倒産リスクが高まります
ただし、銀行業は「個人から預かったお金を、別の個人に貸す」という仲介的な役割であるため、自己資本比率は低く設定されます。

具体的には、「BIS基準」というものがあります。
国際業務を行う銀行は8%、国内業務のみを行う銀行は4%という下限があり、これを下回った場合は金融庁から早期是正措置を受けます
MUFGは国際業務を行っており、近年の連結自己資本比率は16%前後です。
以上のことからMUFGの自己資本比率は、BIS基準を満たした問題ない水準です。

株主優待

画像出典:Pixabay

MUFGには、株主優待がありません。

配当金、配当性向

MUFGの配当金と配当性向の推移は、次のようになっています。

配当金配当性向
11年3月5.3円32.68%
12年3月5.3円19.12%
13年3月13円22.01%
14年3月16円21.95%
15年3月18円25.53%
16年3月18円26.42%
17年3月18円26.61%
18年3月19円24.36%
19年3月22円31.65%
20年3月25円57.66%
21年3月(予想)25円53.63%

MUFGは、2023年度までに配当性向40%を目指すなどの株主還元方針を発表しています。
実際には現在50%を超える配当性向になっており、調整しながら適正ラインの40%を目指すということになります。

配当性向(%)=1株当たり配当金(円)÷EPS(円)


EPSは1株当たりの利益のことで、右肩上がりに伸びている状態が望ましいです。
MUFGは横ばいで推移していましたが、近年は下降気味です。
EPSが低くなると、現在の配当金を維持することが難しくなりますので、今後の動向に注視しましょう

EPS(円)=当期純利益÷発行済み株式数

MUFGの第2四半期決算内容

2020年11月13日に、MUFGの第2四半期決算が公表されました。
連結経常利益の、第2四半期累計(2020年4月1日から2020年9月30日)は、約5,902億円でした。
これは、前年同期比25.4%減となっています。

第2四半期累計のセグメント利益は約7,353億円で、前年同期比18.92%増です。
セグメント別の増減は次のとおりです。

セグメント前年同期比
法人・リテール事業本部△18.24%
コーポレートバンキング事業本部△16.16%
グローバルCIB事業本部△9.74%
グローバルコマーシャルバンキング事業本部+57.76%
受託財産事業本部+1.87%
市場事業本部+56.72%
その他前期および今期
赤字

法人・リテール事業本部では、米国預金金利低下に伴う収益減や、カード決済ほかの業務量の減少などによって減益となりました。
グローバルコマーシャルバンキング事業本部では、タイやインドで顧客を獲得し、増益となりました。

MUFG(8306)を徹底分析! まとめ

ペン太

MUFGのことがなんとなくわかったよ。

まみこ

株価が安くて手を出しやすい高配当銘柄だけど、近年の減益を見れば、減配リスクも考慮しなければいけないね。

ここまで、MUFGについて事業概要や株価について徹底分析してきました。
重要なポイントをまとめると、次のとおりです。

  • MUFGは、配当利回り4%後半から5%を誇る高配当銘柄。株価が低く、手を出しやすい。
  • MUFGの21.3期配当は前期比「維持」の見込み。ただし、EPSの低下は今後の懸念材料。
  • MUFGのキャッシュフローは概ね良好。現金残高が右肩上がりに拡大中。

こちらの記事では、MUFGの21.3期3Q決算の内容や、主要トピックについて分析しています。
ぜひ併せてご覧ください。

まみこでした。

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