菱洋エレクトロ<8068>を徹底分析!【記念配当で注目も、財務指標は不良】

ペン太

菱洋エレクトロってどんな銘柄なの?

まみこ

電子部品やICT製品の販売を行う企業だよ!

この記事はこんな方にオススメ
  • 日本株を買いたいけど、なにを買ったらいいかわからない
  • 菱洋エレクトロがどんな企業か知りたい
  • 菱洋エレクトロの業績が知りたい

2020年11月26日に第3四半期決算が発表された、菱洋エレクトロを分析します。
この記事を読めば、さまざまな指標から菱洋エレクトロに投資するかどうか判断することができます

また本記事は、個別銘柄を買う時の「8つのポイント」に沿って解説していきます。
こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

この記事を書いているのはこんな人

まみこGX(@mamicoooGX)

目次

菱洋エレクトロ(8068)の事業概要

画像出典:Pixabay

ここからは、菱洋エレクトロが行っている事業について解説していきます。

菱洋エレクトロの会社概要

菱洋エレクトロは、半導体・デバイスや、ICT製品、組み込み製品の販売を行うエレクトロニクス商社です
エレクトロニクスとは、電子部品のことを指します。
エレクトロニクス商社は、電子部品メーカーと、電機メーカーの仲介に入るという業務形態です。

菱洋エレクトロの報告セグメントは、次のとおりです。

  1. 日本
  2. アジア

順に解説していきます。

日本

本社は東京都にあり、三大都市圏のほか、福岡、松本、仙台、郡山などに国内拠点があります。

アジア

中国、香港、台湾、タイ、マレーシア、シンガポール、インドに拠点を置きます。
また、アメリカのシリコンバレーや、ドイツ・ミュンヘンにも拠点があります。

菱洋エレクトロ(8068)の株価分析!

画像出典:Unsplash

ここからは、さまざまな指標から菱洋エレクトロの株価を分析していきます。
なお、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いいたします。

株価指標と配当利回り

菱洋エレクトロの株価指標と配当利回りは次のとおりです。

株価3,425円
年間配当180円
配当利回り5.25%
発行株式数26,800,000株
時価総額91,790百万円
予想当期利益810百万円
予想PER73.34倍
PBR1.38倍
※2021年1月26日終値時点

現在の配当利回りは5.25%で、しっかりと高い水準にあります

菱洋エレクトロは、「卸売業」に該当します。
2020年12月の業種別平均でPERは12.2倍、PBRは0.9倍となっています。
「卸売業」の中でも、菱洋エレクトロと同様、電子部品の卸売を行っている企業とPER・PBRを比較します

銘柄PERPBR
菱洋エレクトロ(8068)73.34倍1.38倍
伯東(7433)13.93倍0.45倍
加賀電子(8154)6.62倍0.75倍
三信電気(8150)27.48倍0.90倍
新光商事(8141)74.21倍0.57倍
※2021年1月26日終値時点

菱洋エレクトロは、当期利益予想がかなり低くなっているにもかかわらず、株価は右肩上がりに上昇しています
このことからPERがかなり高い数値となっています。
PBRについても、純資産の数値にしては株価が割高で推移していることを示しています。

なお、PBRとPERの考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。



なお、過去1年の株価変動は次のとおりです。

画像出典:Trading View

過去1年では、2021年1月14日の3,700円が最高値で、2020年3月10日の1,600円が最安値となっています。
現在の株価は、上場以来の高値ではありませんが、過去10年で最も高い株価となっています

株価変動に影響を与えたと思われるようなニュースは次のとおりです。

  • 3月10日、20.1期通期決算を発表。
  • 5月28日、21.1期第1四半期決算を発表。
  • 8月31日、21.1期第2四半期決算、通期業績予想の下方修正を発表。
  • 同日、自社株買い(公開買い付け)を行うことを発表。
  • 10月15日、自社株買い完了と主要株主の異動に関するお知らせを発表。
  • 11月26日、21.1期第3四半期決算、通期業績予想の下方修正を発表。

20.1期の配当金は、20円の増配で80円でした。
21.1期については、普通配当を40円増配し、会社設立60周年記念配当として、更に60円の配当を出す見込みです

売上高、経常利益の推移

菱洋エレクトロの売上高と経常利益の推移は次のようになっています。

※左軸:売上高、右軸:経常利益

売上高・経常利益ともに18.1期までは右肩下がりでしたが、20.1期にかけて大きく回復しました
ただし21.1期は今般の情勢もあって、再び減収減益見込みとなっています。

今後右肩上がりに回復していくかどうかが注目ポイントです。

経常利益(円)=営業利益(円)+営業外利益(円)-営業外費用(円)

営業利益率の推移

営業利益とは、本業で稼いだ利益のことです。

日本株の営業利益率の平均は7%前後で、10%を超えれば良好と判断することができます。
ただし、卸売業は複数の業者が介入するという特徴から、営業利益率平均は1%程度です。
菱洋エレクトロは、卸売業の平均を上回る営業利益率を推移しており、特に問題はありません

営業利益率(%)=営業利益(円)÷売上高(円)×100



キャッシュ・フローの推移

キャッシュ・フローは、現金の動きを表したものです。
菱洋エレクトロのキャッシュ・フローの推移は次のとおりです。

※単位は百万円

営業CFがマイナスになっている年があり、注意が必要です
11.1期は全てのキャッシュフローが赤字となっており、まさに倒産危機の状態でした。
14.1期や15.1期は、営業CFと財務CFの赤字を、固定資産や有価証券の売却などによって急場しのぎをしており、11.1期ほどではないものの、危険な状態でした。

近年は、営業CFがプラスかつ投資CFと財務CFがマイナスという、理想的なキャッシュフローとなっています。
どれだけ売上が良くても、資金繰りに困れば「黒字倒産」ということも起こります。
キャッシュフローの動きは、今後も注視しておくべきでしょう

自己資本比率の推移

※連結自己資本比率

自己資本比率は、最低でも40%を超えていないと倒産リスクが高まります。
自己資本比率が60%を超えていれば、かなり安心できる状態にあります。

ただし、卸売業は在庫確保のための短期借入金などの負債が増えやすい傾向にあります。
「卸売業の場合は、自己資本比率は最低でも20%以上は必要」というのが一般的な考え方です。

それにもかかわらず、菱洋エレクトロは自己資本比率がかなり高い水準を推移しています。
負債超過となっての倒産リスクは、低いとみてよいでしょう

自己資本比率(%)=純資産(総資産-負債)÷総資産

株主優待

画像出典:Pixabay

菱洋エレクトロには、株主優待があります!
対象株主は、次のいずれかです。

  • 10単元(1,000株)以上を保有する株主
  • 5単元(500株)以上を1年間継続して保有する株主

そして優待の内容は、「3,000円相当のギフト商品」および「会員限定優待サービス」です
会員限定優待サービスは、宿泊施設の割引サービスなどがあるようです。

配当金、配当性向

菱洋エレクトロの配当金と配当性向の推移は、次のようになっています。

配当金配当性向
11年1月30円74.64%
12年1月30円91.13%
13年1月30円182.98%
14年1月30円57.68%
15年1月30円44.92%
16年1月30円100.67%
17年1月40円104.5%
18年1月60円577.83%
19年1月60円144.12%
20年1月80円131.85%
21年1月(予想)180円548.44%

近年は徐々に配当金を増やしていますが、配当性向100%を大きく超えている状態が続いています。
つまり当期利益以上に配当金を出しているので、資産を取り崩していることを意味します。
このまま継続することは当然できないので、利益が大きく伸びない限りは近いうちに減配となるでしょう

なお21.1期の配当金は、記念配当を除くと120円となります。
これで配当性向を計算しても365.63%となるので、依然として異常に高い状態です。

ちなみに菱洋エレクトロは、配当性向よりも、DOE(純資産配当率)3%を目標とした安定配当を掲げています
菱洋エレクトロは自己資本比率が非常に高く、純資産残高が多いので、しばらく減配リスクはないという見方もできます。
とはいえ、利益以上に配当を出している事実は変わりないということはご注意ください。

配当性向(%)=1株当たり配当金(円)÷EPS(円)

EPSは1株当たりの利益のことで、右肩上がりに伸びている状態が望ましいです。
なかなか安定しない状態が続いています。
EPSでみれば、いつ減配となってもおかしくない状態です

EPS(円)=当期純利益÷発行済み株式数

菱洋エレクトロの第3四半期決算内容

2020年11月26日に、菱洋エレクトロの第3四半期決算が公表されました。
連結経常利益の、第3四半期累計(2020年2月1日から2020年10月31日)は、約8.4億円でした。
これは、前年同期比48.9%減となっています。

第3四半期累計のセグメント利益も同じく約8.7億円で、前年同期比45.9%減です。
セグメント別の増減は次のとおりです。

セグメント前年同期比
日本△52.08%
アジア+13.33%

日本では、パソコン向け半導体の減少などにより、大きな減益となりました。
アジアでは、デジタル家電向け半導体が増加したことなどにより、増益となりました。

菱洋エレクトロ(8068)を徹底分析! まとめ

ペン太

菱洋エレクトロのことがなんとなくわかったよ。

まみこ

記念配当もあって、一時的に高配当銘柄として注目されているけど、財務指標は良くない状態だね。

ここまで、菱洋エレクトロについて事業概要や株価について徹底分析してきました。
重要なポイントをまとめると、次のとおりです。

  • 菱洋エレクトロは、電子部品メーカーと電機メーカーの仲介を行う「エレクトロニクス商社」である。
  • 菱洋エレクトロの売上は、一定した水準で推移しており、成熟企業の様相を呈している。
  • 菱洋エレクトロは、配当性向が異常に高いことや、キャッシュフローの一時的な不良などから、財務指標が良い状態とは言えない。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
日本株の買い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。

まみこでした。

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