バルカー<7995>が21.3期通期決算を発表!【減収減益、減配で決着。今期は回復へ】

ペン太

この前紹介したバルカーは、最近どうなの?

まみこ

5月17日に、通期決算が発表されたよ!

この記事はこんな方にオススメ
  • 日本株を買いたいけど、なにを買ったらいいかわからない
  • バルカーがどんな銘柄か知りたい
  • バルカーの最新の業績を知りたい

この記事では、2021年5月17日に発表されたバルカーの2021年3月期通期決算の内容についてご紹介します。
過去の業績や財務指標については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。

この記事を書いているのはこんな人

まみこGX(@mamicoooGX)

目次

バルカー(7995)の事業概要

画像出典:Pixabay

ここからは、バルカーが行っている事業について解説していきます。

バルカーの会社概要

株式会社バルカー(英: VALQUA, LTD.)は、東京都品川区に本社を置く産業用のふっ素樹脂や高機能ゴムなど素材製品のメーカーである。工業用パッキン、ガスケット等のシール材大手。

Wikipedia(バルカー)から引用

配管のつなぎ目の気体や液体の漏れを防ぐ、「シール材」を扱う大手企業です。
ほかに、機能樹脂製品などを扱っています。

シール製品事業

バルカーのコア事業(中核事業)です
半導体製造装置、プラント、産業機械などに使うシール材を扱っています。

「先端産業市場向け高機能シール製品」に力を入れており、19.3期に国内や韓国の工場設備を増強しています。
中期経営計画では、米国でのシェアアップや、中国拠点の本格稼働などを目指しています。

機能樹脂製品事業

シール製品以外にも、機能樹脂製品を始めとした、各種素材の開発・販売を行っています。

先端産業・プラント市場向けの機能樹脂製品(特殊タンク)を、中期経営計画の戦略製品の一つとしています。
米国・中国・台湾での需要拡大に対応していくとしています。

シリコンウエハーリサイクル事業他

シリコンウエハーは、パソコンなどのCPUやメモリー、ICチップ、太陽光電池、車などさまざまなものに使われている、シリコンから作られた部品です。
使用済みとなったテストウェハーや、リジェクト(不合格)扱いになったウェハーを再生加工しています。



バルカー(7995)が21.3期通期決算を発表!

画像出典:Unsplash

2021年5月17日に、バルカーの通期決算が発表されましたので、その内容を解説していきます。
なお、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いいたします。

株価指標と配当利回り

バルカーの株価指標と配当利回りは次のとおりです。

株価2,090円(△19円)
年間配当100円
配当利回り4.78%(+0.52%)
発行株式数18,688,733株
時価総額39,059百万円
21.3期確定利益3,090百万円
22.3期予想利益2,600百万円
21.3期純資産37,234百万円
予想PER15.02倍(+0.95倍)
PBR1.05倍(△0.09倍)
※2021年5月21日終値時点(増減記載は同年3月5日との比較)

株価は、前回記事をアップした2021年3月5日終値から19円(△0.90%)値下がりしました。
21.3期の配当金は5円減配の95円で決定、22.3期は5円増配して元に戻る見込みです。
22.3期配当金見込みで算出すると、配当利回りは大きく改善しました

2021年4月の「化学」業種別平均では、PERは28.5倍、PBRは1.8倍となっています。
同業種他社とPER・PBRを比較します

銘柄予想PERPBR
バルカー(7995)15.02倍1.05倍
ニフコ(7988)18.15倍2.16倍
エフピコ(7947)28.21倍2.92倍
藤森工業(7917)11.33倍1.10倍
JSP(7942)14.60倍0.60倍
東リ(7971)15.21倍0.40倍
※2021年5月21日終値時点

いずれも、化学製品の製造開発などを行っていて、樹脂系の製品が多いことに特徴があります。
競合他社や業種別平均と比較した結果、次のように判断できます

バルカーの現在の株価は、PER・PBRいずれも妥当な水準にあります。

PER・PBRの考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。


過去3ヶ月の株価変動は次のとおりです。

画像出典:Trading View

過去3ヶ月の最安値は2021年5月13日の2,030円、最高値は同3月23日の2,283円でした。
株価変動に影響を与えたと思われるようなニュースは次のとおりです。

  • 2月24日、海外からの帰任者(役員)に対し、譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分を決定
  • 3月24日、上記自己株式処分について、完了したことを発表
  • 5月17日、21.3期通期決算を発表。減収減益だが、市場予想を上回る内容。
  • 同日、21.3期は直近の配当予想より5円増えて、前期より5円の減配で決定。22.3期は5円増配見込み。

株主優待

画像出典:Pixabay

バルカーには、株主優待がありません。

通期決算の概要

2021年5月17日に、バルカーの2021年3月期通期決算が公表されました。
経常利益は、約37億円でした。
これは前期比で13.7%減益となりました。

セグメント別の利益および増減は次のとおりです。

スクロールできます
セグメント利益(円)増減
シール製品41.6億+23.8%
機能樹脂製品△5.9億前期黒字、
今期赤字
シリコンウエハーリサイクル他△0.9億前期黒字、
今期赤字
34.8億△17.5%

シール製品は、機器市場やプラント市場向けの販売が減少したことなどにより、減収となったものの、先端産業市場向けの販売が堅調に推移し、増益となりました
機能樹脂製品は、主要市場からの需要減、大型案件の見直し等により、セグメント損失となりました。

譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分

画像出典:Pixabay

2016年度の税制改正を機に、役員報酬として、自社株を「譲渡制限付株式」として渡すケースが増えています。
そもそも役員報酬については、固定給ではなく、「インセンティブ報酬」つまり業績連動型の報酬を支払う会社が増えています。

譲渡制限付株式報酬は、インセンティブ報酬の一例です。
その名の通り譲渡制限付株式は、一定期間株式を譲渡することができませんので、株価の値上がりや配当収入を期待するしかありません。
役員がもらった株式は「自社株」なので、株価を上げたり、配当収入を増やすために、役員自身のモチベーションアップにつながります
また、役員が自社株を保有することで、株主目線での経営を促すことができます。

今回のバルカーの自己株式処分に関して、次のとおり発表されています。

処分期日2021年3月24日
処分する株式数1,900株
処分価額2,123円/1株
処分価額の総額4,033,700円
処分予定先当社の執行役員1名

なお、譲渡制限期間は2051年までの30年間とされています。


資金繰りは安定

21.3期のキャッシュフローについて、次のとおりです。

百万円前年同期比
営業CF4,586△10.5%
投資CF△2,323△17.0%
財務CF△803△71.0%
現金等増減額(差引)1,45420.3期は減少
21.3期は増加

営業CFについては、税引前当期利益の減少や、売上債権の増加、たな卸資産の増加などです。
投資CFについては、有形固定資産の取得・売却による純支出、無形固定の取得による支出などがありましたが、投資有価証券の売却による収入などもあり、前年同期比よりも少ない支出となっています
財務CFについては、配当金の支払いやリース債務の返済などの支出があったものの、長期借入金の純収入が大きくなったことで、前年同期比よりも少ない支出となっています。

全体を通して、営業CFで増やしたお金によって、新しい投資や、借入金の返済などを行っていますので、相変わらず理想的なキャッシュフローを維持しています
営業CFが前年同期比よりも減少した以上に、投資CFや財務CFの支出を抑えており、結果的に手元資金は増加する形となりました。

なお、投資有価証券の売却については、後ほど解説します。

22.3期は増益見込み

画像出典:Pixabay

バルカーは、22.3期の業績予想について次のとおり発表しています。

スクロールできます
億円前年比
売上高485+8.5%
営業利益40+15.1%
経常利益40+8.9%
当期利益26△15.9%

売上高は増収見込みで、経常利益ベースまでは増益見込みですが、当期利益ベースで減益見込みとなっています。
これは21.3期に約9億円の特別利益として、「投資有価証券売却益」を計上していることから、その反動によるものです

投資有価証券とは

投資目的で保有していた有価証券のことで、貸借対照表上は「固定資産」に分類されます。
満期まで1年以上の期間がある債券や、子会社・関連会社の株式などを指します。

なお、21.3期に処分した投資有価証券について、その内訳や処分理由については特に示されていないようです。

売上高、キャッシュフロー、配当推移など

バルカーの過去の売上高やキャッシュフロー、配当推移などは、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。

バルカー(7995)が21.3期通期決算を発表! まとめ

ペン太

最近のバルカーのことがなんとなくわかったよ。

まみこ

営業赤字のセグメントもあるけど、メインのシール製品は増益しているね!

ここまで、バルカーの21.3期通期決算内容について解説してきました。
重要なポイントをまとめると、次のとおりです。

  • バルカーの21.3期は減収減益となったものの、メインのシール製品セグメントは増益を達成
  • バルカーの22.3期は増収減益見込みだが、前期の特別利益の反動によるもので、経常利益ベースでは増益見込み
  • バルカーは21.3期5円減配となったものの、22.3期は回復する見込み。右肩上がりの業績回復が待たれる。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
日本株投資なら、1株から買うことができるSBIネオモバイル証券がオススメです。
その5つの理由について解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。

まみこでした。

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