アサヒHD<5857>を徹底分析!【業績好調な高配当銘柄だが、資金繰りが悪化】

ペン太

アサヒHDってどんな銘柄なの?

まみこ

業績好調な高配当銘柄なんだけど、資金繰りが心配なんだ。

この記事はこんな方にオススメ
  • 日本株を買いたいけど、なにを買ったらいいかわからない
  • アサヒHDがどんな企業か知りたい
  • アサヒHDの業績が知りたい

2020年10月28日に第2四半期決算が発表された、アサヒHDを分析します。
この記事を読めば、さまざまな指標からアサヒHDに投資するかどうか判断することができます

また本記事は、個別銘柄を買う時の「8つのポイント」に沿って解説していきます。
こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

この記事を書いているのはこんな人

まみこGX(@mamicoooGX)

目次

アサヒHD(5857)の事業概要

画像出典:Unsplash

ここからは、アサヒHDが行っている事業について解説していきます。

アサヒHDの会社概要

アサヒホールディングスは、貴金属事業、環境保全事業などを行う持株会社です。
持株会社とは、他社を支配することを目的に、株式を多数保有することを事業としている会社です。
ホールディングカンパニーとも呼ばれます。

アサヒHDは、次の2つを報告セグメントとしています。

  1. 貴金属事業
  2. 環境保全事業

順に解説していきます。

貴金属事業

貴金属を含有したスクラップなどから、金・銀・パラジウム・プラチナ等の貴金属・希少金属をリサイクルし、販売します。
また、金・銀を中心とした貴金属の精錬・加工事業を行っています。
これらのことから、アサヒHDの株価は金などの価格と相関関係があります

環境保全事業

産業廃棄物の収集運搬、電気暖房器の製造・販売などを行っています。

アサヒHD(5314)の株価分析!

画像出典:Unsplash

ここからは、さまざまな指標からアサヒHDの株価を分析していきます。
なお、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いいたします。

株価指標と配当利回り

アサヒHDの株価指標と配当利回りは次のとおりです。

株価3,980円
年間配当160円
配当利回り4.02%
発行株式数39,854,344株
時価総額158,620百万円
予想当期利益15,800百万円
予想PER11.18倍
PBR2.14倍
※2021年1月8日終値時点

配当利回り4.02%となっており、高配当株と言える水準にあります
現在は株価が高騰していて、私の取得時株価3,423円で計算すると、配当利回り4.67%と高い水準にあります。

アサヒHDは東証33業種では、「非鉄金属」に分類されています。
2020年12月の業種別平均では、非鉄金属はPERが46.6倍、PBRが0.8倍となっています。
非鉄金属の他社銘柄と比較してみましょう。

銘柄予想PERPBR
アサヒHD(5857)11.18倍2.14倍
大紀アルミニウム(5702)7.31倍0.83倍
古河機械金属(5715)11.65倍0.60倍
三井金属(5706)21.23倍1.25倍
住友金属鉱山(5713)30.71倍1.39倍
※2021年1月5日終値時点

非鉄金属の他社や平均と比較すると、アサヒHDの現在の株価は、PERは割安、PBRはかなり割高という水準になります。
現在アサヒHDは、負債が増えて純資産が減っているので、PBRが割高という結果になっていますね。

なお、PER・PBRの考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。



なお、過去1年の株価変動は次のとおりです。

画像出典:Trading View

過去1年では、2021年1月5日の3,955円が最高値で、これは2009年に上場してから史上最高値となっています。
株価変動に影響を与えたと思われるようなニュースは次のとおりです。

  • 7月29日、第1四半期決算を発表。
  • 同日、第2四半期決算および通期業績予想の上方修正を発表。
  • 同日、配当予想を更に10円増額することを発表。前期比では30円の大幅増配となる。
  • 10月28日、第2四半期決算を発表。

7月29日の発表後に大きく株価が上昇していることがわかります。
もともと増配予定だったものが、業績好調により更に増配するとあって、大きな値動きとなりました。

またアサヒHDは、金などの貴金属の取引価格に株価が影響します。
リサイクル事業なので仕入れ価格は関係なく、貴金属の価格が上がれば、単純に業績も上向きます

売上高、経常利益の推移

アサヒHDの売上高と経常利益の推移は次のようになっています。

※左軸:売上高、右軸:経常利益

17.3期に経常利益が落ち込んでいますが、それ以降は増収増益の綺麗な右肩上がりを形成しています。
今期も増収増益見込みです。

経常利益(円)=営業利益(円)+営業外利益(円)-営業外費用(円)

営業利益率の推移

営業利益とは、本業で稼いだ利益のことです。

日本株の営業利益率の平均は7%前後で、10%を超えれば良好と判断することができます。
アサヒHDの営業利益率は、17.3期に大きく落ち込んでいるものの、近年は10%を超えた良好な水準となっています

営業利益率(%)=営業利益(円)÷売上高(円)×100



キャッシュ・フローの推移

キャッシュ・フローは、現金の動きを表したものです。
アサヒHDのキャッシュ・フローの推移は次のとおりです。

※単位は百万円

2018年以降、営業CFがマイナスとなり、年々その額が大きくなっています。
これは大きな懸念事項です。

売上高が順調に伸びているのに、営業CFがマイナスになっています。
これは、「売掛金」などの後払い契約をしているものの、その代金を回収できていないということを意味します。
代金が回収できなければ資金繰りが悪化しますので、借入金によってその場しのぎをする必要があります
その証拠に、財務CFが大きく増加していますね。

また、たな卸資産が増加していることも営業CFのマイナスに影響しています。
アサヒHDは、次のように説明しています。

主に、貴金属リサイクル事業による原料、仕掛品、製品なので、品質劣化や価格変動リスクがありません。
原料や仕掛品であっても、製品化すれば市場で現金に換えることができます。
そういう意味では、経済的に現金に近いものと考えられます。

この説明をどう捉えるかは人それぞれだと思いますが、私はあまり良く思っていません。
資金繰りが悪化して、借入金に頼っていることに変わりはありませんからね。
現在は借入金によって現金残高を維持できていますが、融資してもらえない状態になれば、黒字倒産という事態に陥ります

自己資本比率の推移

自己資本比率は、最低でも40%を超えていないと倒産リスクが高まります
自己資本比率が60%を超えていれば、かなり安心できる状態にあります。

先述したように、20.3期から借入金が大きく増加しており、デッドラインである40%を下回りました。

株主優待

画像出典:Pixabay

アサヒHDには、株主優待があります!
100株以上を保有した株主が対象で、権利確定日は3月末です
継続保有の条件はありません。
優待内容は、次のとおりです。

株主専用サイトで、対象の製品を優待価格で購入できます。

2020年は、赤外線ヒーターや小型のマッサージチェアなどが対象製品でした。
およそ、1割引価格で買うことができるようです。

配当金、配当性向

アサヒHDの配当金と配当性向の推移は、次のようになっています。

配当金配当性向
11年3月50円26.22%
12年3月60円29.99%
13年3月60円43.05%
14年3月60円32.89%
15年3月60円34.01%
16年3月60円68.57%
17年3月60円赤字
18年3月63円20.77%
19年3月120円40.73%
20年3月130円47.86%
21年3月(予想)160円52%

近年は増配しており、配当性向も少し高いくらいで、特に問題はないです。
キャッシュフローに問題はあるものの、順調に増収増益しているので、資金繰りに困らない限り、今後も増配する方針なのではないでしょうか。

配当性向(%)=1株当たり配当金(円)÷EPS(円)


17.3期に赤字となってしまったものの、減配はしませんでした。
19.3期に自社株買いをしたのが最後で、純粋に右肩上がりにEPSが伸びていると言えます。

EPS(円)=当期純利益÷発行済み株式数

アサヒHDの第2四半期決算内容

2020年10月28日に、アサヒHDの第2四半期決算が公表されました。
連結経常利益の、第2四半期累計(2020年4月1日から2020年9月30日)は、約119億円でした。
これは、前年同期比76.0%増となっています。

第2四半期累計のセグメント利益は約132億円で、前年同期比62.9%減です。
セグメント別の増減は次のとおりです。

セグメント前年同期比
貴金属事業+84.6%
環境保全事業△6.69%
その他+5.45%

貴金属事業は、前年同期比で大きな増収増益となりました
国内での貴金属回収量・貴金属価格の上昇による増収増益、北米での貴金属精錬分野の増収増益などがありました。

環境保全事業は、自動車産業などの工業活動の低迷により、産業廃棄物の処理量が減少し、減収減益となりました。

そして気になる営業CFは、第2四半期決算時点でマイナスとなっています。
ただし財務CFは、短期借入金が増えているものの、長期借入金を返済することで、全体としてはマイナスになっています
期中のキャッシュフローにあまり意味はありませんが、今後どうなるか注視したいところです。

アサヒHD(5857)を徹底分析! まとめ

ペン太

アサヒHDのことがなんとなくわかったよ。

まみこ

業績は好調だけど、今後の動向次第では手放す可能性もある銘柄だよ。

ここまで、アサヒHDについて事業概要や株価について徹底分析してきました。
重要なポイントをまとめると、次のとおりです。

  • アサヒHDは業績好調で、今期も増収増益を見込んでいる
  • アサヒHDは今期大幅に増配する見込み。それでも配当性向は50%前後なので、当面問題はなし。
  • アサヒHDの営業CFは3期続けてマイナス。黒字倒産リスクがある。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
日本株の買い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。

まみこでした。

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次
閉じる