
東京個別指導学院ってどんな銘柄なの?



完全個別指導を特徴とする塾を、日本の主要都市に事業展開している企業だよ!
- 日本株を買いたいけど、なにを買ったらいいかわからない
- 東京個別指導学院がどんな企業か知りたい
- 東京個別指導学院の業績が知りたい
2021年1月13日に第3四半期決算が発表されたばかりの、東京個別指導学院を分析します。
この記事を読めば、さまざまな指標から東京個別指導学院に投資するかどうか判断することができます。
四半期ごとの決算や直近のトピックについては、以下の記事で解説していますので、併せてご覧ください。
東京個別指導学院(4745)の事業概要


ここからは、東京個別指導学院が行っている事業について解説していきます。
東京個別指導学院の会社概要
株式会社東京個別指導学院(とうきょうこべつしどうがくいん)は、東京個別指導学院・関西個別指導学院の名称の個別指導塾(261教室・生徒数3万5000名前後、全直営校)を東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・大阪・兵庫・京都・福岡に展開しているベネッセグループの株式会社。
Wikipedia(東京個別指導学院)より引用
東京個別指導学院の報告セグメントは、「個別指導塾事業」のみです。
個別指導塾事業
最大でも先生1・生徒2までの「完全個別指導」が特徴です。
また2020年から「オンライン個別指導サービス」の提供を開始するなど、時代のニーズに沿った事業展開を行っています。
東京個別指導学院(4745)の株価分析!


ここからは、さまざまな指標から東京個別指導学院の株価を分析していきます。
なお、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いいたします。
株価指標と配当利回り
東京個別指導学院の株価指標と配当利回りは次のとおりです。
株価 | 603円 |
年間配当 | 26円 |
配当利回り | 4.31% |
発行株式数 | 54,291,435株 |
時価総額 | 32,737百万円 |
予想当期利益 | 71百万円 |
予想PER | 3,015倍 |
PBR | 4.00倍 |
現在の配当利回りは4.31%で、高配当な水準にあります。
今般の情勢によって、今期の業績は大きく減少しています。
わずかに当期利益が発生するという業績予想なことから、PERが異常に高い水準になっています。
この状況で、PERを他社と比較することは難しいので省略します。
それでは、純資産から株価の割安性を見ることができる、PBRで他社と比較してみましょう。
銘柄 | PBR |
---|---|
東京個別指導学院(4745) | 4.00倍 |
ナガセ(9733) | 2.46倍 |
学研ホールディングス(9470) | 1.73倍 |
リソー教育(4714) | 7.96倍 |
早稲田アカデミー(4718) | 1.98倍 |
他社と比較して、PBRで見ると現在の株価は割高な水準にあることがわかります。
なお、PBRとPERの考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
なお、過去1年の株価変動は次のとおりです。


過去1年では、2020年1月22日の749円が最高値で、2020年3月23日の365円が最安値となっています。
現在株価は回復しつつありますが、2020年3月以前の水準には戻っていません。
株価変動に影響を与えたと思われるようなニュースは次のとおりです。
- 20.2期の通期決算を発表。
- 7月13日、21.2期第1四半期決算を発表。
- 10月9日、21.2期第2四半期決算を発表。通期業績予想「未定」状態を解消。
- 同日、21.2期配当予想について「未定」から「維持」に修正。
- 1月13日、21.2期第3四半期決算を発表。
20.2期の配当金は、前期比で「維持」でした。
東京個別指導学院は、近年26円のまま維持を続けており、21.2期も維持される見込みとなっています。
売上高、経常利益の推移
東京個別指導学院の売上高と経常利益の推移は次のようになっています。


21.2期は減収減益見込みですが、それまではとても綺麗な右肩上がりでした。
非の打ち所がありません!
経常利益(円)=営業利益(円)+営業外利益(円)-営業外費用(円)
営業利益率の推移


営業利益とは、本業で稼いだ利益のことです。
日本株の営業利益率の平均は7%前後で、10%を超えれば良好と判断することができます。
東京個別指導学院は、近年は10%超えを維持しており、非常に良好な水準と言えます。
営業利益率(%)=営業利益(円)÷売上高(円)×100
キャッシュ・フローの推移
キャッシュ・フローは、現金の動きを表したものです。
東京個別指導学院のキャッシュ・フローの推移は次のとおりです。


営業CFが常にプラスで推移しています。
営業CFがプラスかつ、投資CFと財務CFがマイナスの状態は、最も理想的なキャッシュフローです。
営業活動から生まれた資金で、新たな投資活動(投資CF)、借金の返済・配当金の支払い(財務CF)を行っているということですね。
自己資本比率の推移


自己資本比率は、最低でも40%を超えていないと倒産リスクが高まります。
自己資本比率が60%を超えていれば、かなり安心できる状態にあります。
東京個別指導学院の自己資本比率は70%を超えており、かなり安心できる状態にあります。
近年は自己資本比率が下がってきていますが、現状心配する必要はないでしょう。
株主優待


東京個別指導学院には、株主優待があります!
毎年2月末時点で、100株以上を保有している株主が対象です。
保有年数の制限はありません。
優待内容は、次のとおりです。
株主優待品カタログに掲載する優待品の中からご希望の1品を贈呈
なお2020年の優待品はお米、お菓子、ゼリー、今治タオル、図書カードなどがラインナップされていました。
配当金、配当性向
東京個別指導学院の配当金と配当性向の推移は、次のようになっています。
配当金 | 配当性向 | |
---|---|---|
11年2月 | 8円 | 111.47% |
12年2月 | 6円 | 163.41% |
13年2月 | 6円 | 45.44% |
14年2月 | 6円 | 22.07% |
15年2月 | 8円 | 15.14% |
16年2月 | 24円 | 15.7% |
17年2月 | 26円 | 45.29% |
18年2月 | 26円 | 40.45% |
19年2月 | 26円 | 36.53% |
20年2月 | 26円 | 37.21% |
21年2月(予想) | 26円 | 433.33% |
東京個別指導学院の配当金は、近年「26円」を維持しており、21.2期も維持される見込みです。
近年の配当性向は、安定してちょうどいい水準にありました。
ただし、21.2期の配当性向の異常な高さからもわかるように、次期の業績回復ができなければ配当金を維持することはできなくなります。
配当性向(%)=1株当たり配当金(円)÷EPS(円)


EPSは1株当たりの利益のことで、右肩上がりに伸びている状態が望ましいです。
東京個別指導学院のEPSは右肩上がりに推移してきましたが、21.2期は0.06円となってしまいました。
先述したように、EPSの回復(=利益の回復)ができなければ、減配するリスクがあります。
EPS(円)=当期純利益÷発行済み株式数
東京個別指導学院の第3四半期決算内容
2021年1月13日に、東京個別指導学院の第3四半期決算が公表されました。
第3四半期累計(2020年3月1日から2020年11月30日)は、約3億200万円の経常損失(赤字)でした。
東京個別指導学院の報告セグメントは、個別指導塾事業のみであり、セグメント利益等の記載は省略されています。
売上高については、臨時休校措置によって5月の授業料の請求を停止したことが減収に繋がりました。
経常利益については、今般の情勢によってその対策のための費用のほか、賃料や人件費などの固定費によって大きな減益となりました。
なお、第3四半期における売上の内訳は次のとおりです。
小学生 | 9.5% |
中学生 | 32.5% |
高校生 | 56.3% |
その他事業 | 1.7% |
東京個別指導学院(4745)を徹底分析! まとめ



東京個別指導学院のことがなんとなくわかったよ。



今期の大幅減益は痛かったけど、それまでの財務指標がすごいね!
ここまで、東京個別指導学院について事業概要や株価について徹底分析してきました。
重要なポイントをまとめると、次のとおりです。
- 今期を除いて、売上高は右肩上がり!時代のニーズに沿った成長性も期待できる
- 前期までのキャッシュフローは理想的な状態。自己資本比率も非常に高い。
- 当面倒産リスクはないが、業績の回復が遅れれば減配するリスクがある。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
日本株の買い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
まみこでした。


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