
今気になっている銘柄って何かある?



サムティをいつか買いたいと思っているよ!



どんなところが魅力なの?



高配当かつ、魅力的な株主優待があるんだ!
- 日本株を買いたいけど、なにを買ったらいいかわからない
- サムティがどんな企業か知りたい
- サムティの業績が知りたい
投資初心者向けの記事をまとめた、「投資の始め方。」という記事を公開しています。
本記事を読む中で、よくわからないと感じることがあれば、覗いてみてください。
サムティ(3244)の事業概要


ここからは、サムティが行っている事業について解説していきます。
サムティの会社概要
サムティ株式会社は、大阪市淀川区に本社を置く不動産会社である。収益不動産等の企画開発・不動産投資ファンドの運用・管理・投資を行う「不動産事業」、マンション・オフィスビル等の賃貸・管理を行う「不動産賃貸事業」、「その他の事業(おもにホテル運営等を行う)」を行っている。
ウィキペディア(Wikipedia)から引用
サムティグループとして、不動産系の子会社を複数設置しています。
事業用地の仕入から、マンションの企画・開発、賃貸募集、物件管理、販売、保有までをグループ内で完結できる「総合不動産会社」です。
不動産事業
不動産ファンドや個人投資家向けに、マンションやホテルの開発・販売などを行っています。
マンションでは、競合の少ない「賃貸マンション」に力を入れているところがポイントです。
不動産ファンド向け賃貸マンションとして、「S-RESIDENCE」シリーズという商品があります。
不動産賃貸事業
マンション、オフィス、商業施設などの賃貸・管理事業を行っています。
賃貸ニーズの把握、施策立案、リーシング(賃貸募集)を社内で完結することで、高い稼働率を実現しています。
その他の事業
保有・運営するホテルからの客室収入・運営報酬や、分譲マンションの管理運営報酬などを得ています。
センターホテル東京、エスペリアイン日本橋箱崎、エスペリアイン大阪本町のホテル運営を行っています。
サムティ(3244)の株価分析!


ここからは、さまざまな指標からサムティの株価を分析していきます。
なお、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いいたします。
株価指標と配当利回り
サムティの株価指標と配当利回りは次のとおりです。
株価 | 1,769円 |
年間配当 | 82.00円 |
配当利回り | 4.63% |
発行株式数 | 41,020,140株 |
時価総額 | 72,564百万円 |
予想当期利益 | 10,100百万円 |
予想PER | 7.18倍 |
PBR | 1.03倍 |
株主優待があってかつ、配当利回り4%超えの優良銘柄です。
サムティは東証33業種では、「不動産業」に分類されています。
2020年11月の業種別平均では、不動産業はPERが11.7倍、PBRが0.7倍となっています。
他社の不動産業の予想PER、PBRと比較してみます。
銘柄 | 予想PER | PBR |
---|---|---|
サムティ(3244) | 7.18倍 | 1.03倍 |
三井不動産(8801) | 17.21倍 | 0.86倍 |
住友不動産販売(8830) | 10.69倍 | 1.05倍 |
東急不動産HD(3289) | 23.09倍 | 0.67倍 |
不動産業大手や業種別平均と比較した結果、サムティの現在の株価は、PERはかなり割安、PBRは割高と言えます。
当期利益予想で見れば割安ですが、これまでの蓄積である純資産でみれば割高という結果になりました。
私はPBRが1倍を切ったところを目安に、サムティを買いに入ろうかと検討しています。
なお、年初来の株価変動は次のとおりです。


2020年の年初来高値は1月6日の2,273円です。
コロナショックにより急落し、4月6日に年初来安値1,024円を記録しました。
コロナショックの影響が特に大きかった不動産業、とりわけホテル業の業績不安などから、その下落率は45%に及びました。
(実際ホテル業は大きな痛手を受けましたが、賃貸マンション事業が堅調に推移しています。)
8月頃から右肩上がりに株価が回復し、11月24日には一時1856円を記録しました。
株価変動に影響を与えたと思われるようなニュースは次のとおりです。
- 4月13日に第1四半期決算、収益不動産取得、自社株買い決定などを発表。
- 5月25日に緊急事態宣言解除を受けて営業活動を再開するも、株価は右肩下がり。
- 7月15日に第2四半期決算、通期業績予想(レンジ形式)の下方修正などを発表。配当金は増配見込み。
- 9月30日に第3四半期決算、通期業績予想(レンジ形式)の上方修正を発表。
- 11月19日に通期業績予想を、これまでのレンジ形式ではなく特定値として発表。概ね上方修正。
株主優待


サムティには、株主優待があります!
2020年10月12日に「株主優待制度の変更に関するお知らせ」が発表されました。
割引券を廃止して無料宿泊券に統一し、対象ホテルが12に増えました。
優待券をもらうには最低でも200株が必要となったので、まだ資産の少ない投資家にとってはハードルが上がりました。
とは言え、配当利回りが4%を超えていますので、200株以上から買わなければ!と気負う必要はありません。
配当金、配当性向
配当性向とは、当期純利益のうちどれだけを配当金として株主に還元するかをパーセンテージで表したものです。
ちなみに、優待券は配当性向には含まれません。
配当性向が高すぎる企業は今後の経営に不安が残りますし、安定した経営をしているのに配当性向が低い企業は投資家から避けられてしまいます。
一般的に配当性向は30%前後が目安とされています。
サムティの配当金と配当性向の推移は、次のようになっています。
配当金 | 配当性向 | |
---|---|---|
14年11月 | 22.0円 | 14.8% |
15年11月 | 33.0円 | 16.2% |
16年11月 | 33.0円 | 16.8% |
17年11月 | 47.0円 | 20.1% |
18年11月 | 68.0円 | 24.0% |
19年11月 | 79.0円 | 32.0% |
20年11月(予想) | 82.0円 | 33.2% |
サムティはここ数年、連続して増配をしています。
20.11期は増収増益を見込んでおり、配当性向は適切なラインに位置しています。
売上高・経常利益の推移
サムティの売上高と経常利益の推移は次のようになっています。


14.11期以降、売上高・経常利益ともに綺麗な右肩上がりで推移しています。
コロナショックの影響でホテル業は大きな減益となる見込みですが、徐々に回復傾向にあります。
GoToトラベル事業により、シルバーウィーク時は90%を超える稼働率のホテルもありました。
ただし、年末年始のGoToトラベル事業一時停止などについてはこの業績予想に含まれていません。
一方賃貸マンション事業は稼働率・賃料水準ともに堅調で、コロナショックの影響はありませんでした。
不動産開発・販売事業についてもコロナショックの影響は限定的で、開発用地の仕入れ価格が下落することもありませんでした。
6月30日に開発物件である「メルキュール京都ステーション(ホテル)」を当初予定価格での売却に成功するなど、着実に利益を積み上げました。
キャッシュ・フローの推移
キャッシュ・フローは、現金の動きを表したものです。
サムティのキャッシュ・フローの推移は次のとおりです。


サムティは、2019年から2021年までの3年間で、「サムティ強靭化計画」を掲げています。
3年間で3,000億円を投資し、有形固定資産の取得などを目指すものです。
2019年に投資CFが大きく膨らんでいるのはこの計画によるもので、初年度に進捗率50%超えとなりました。
有形固定資産取得に伴う借入金の増加で、財務CFも大きく増加しています。
営業CFについて、18.11期に対して19.11期が大きく減少しています。
18.11期にたな卸資産を大量に処分したことに対し、19.11期は微増していますので、その反動によるところが大きいです。
サムティにおける「たな卸資産」は、販売用不動産などが当たります。
近年の営業CFは黒字なので問題ないですが、営業CFが赤字の状態が続くと、いくら売上があっても資金繰りが悪くなって倒産するというリスクもあります。
営業CFが黒字になっているかどうかは必ずチェックしましょう。
なお、リース業は営業CFが赤字でも問題ありません。
三菱UFJリースの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
それぞれのキャッシュ・フローの意味を簡単に説明すると、次のようになります。
- 営業活動によるキャッシュ・フロー(営業CF)
-
本業における資金の動き
- 税引前当期純利益
- 減価償却費 など
- 投資活動によるキャッシュ・フロー(投資CF)
-
設備投資など、将来に向けたキャッシュ・フロー
- 定期預金の増減
- 固定資産の取得・売却
- 有価証券の取得・売却 など
- 財務活動によるキャッシュ・フロー(財務CF)
-
資金調達活動によるキャッシュ・フロー
- 短期借入による増減
- 長期借入による収入、借入金返済による支出
- 株主への配当金の支払い など
- 現金及び現金同等物
-
- 現金(紙幣・硬貨)
- 普通預金・当座預金
- 預入期間が3か月以内の定期預金 など
- フリーキャッシュ・フロー(フリーCF)
-
自由に使えるお金という意味。
「営業CF」と「投資CF」を足すことで求められる。
サムティの第3四半期決算内容
2020年9月30日に、サムティの第3四半期決算が公表されました。
連結経常利益の、第3四半期累計(2019年12月1日から2020年8月31日)は、約51億円でした。
これは、前年同期比60.8%減となっています。
第3四半期累計のセグメント利益は約67億円で、前年同期比54.6%減です。
セグメント別の増減は次のとおりです。
セグメント | 増減 |
---|---|
不動産事業 | △47.9% |
不動産賃貸業 | 47.0% |
その他の事業 | 赤字 |
第3四半期時点では、不動産賃貸業以外は厳しい状況に陥っているように見えます。
しかし、第4四半期中に445億円もの賃貸マンション・オフィスビルの売却を見込んでいると発表されています。
仮にこれをすべて加えると、約549億円のセグメント利益となり、前年比2.8倍となります。
実際、11月30日までの第4四半期中に次のような発表がされています。
サムティは11月決算としており、1月中に決算が発表されます。
実際にどれだけセグメント利益が伸びているか楽しみです。
決算発表後は改めて記事にさせていただきます。
サムティ(3244)を徹底分析! まとめ
ここまで、サムティについて事業概要や株価について徹底分析してきました。
重要なポイントをまとめると、次のとおりです。
- サムティは賃貸マンション事業などが堅調に推移し、増収増益見込み
- サムティは株主優待があるだけでなく高配当でもあるので、少額からの買い付けもアリ
- サムティは積極投資により強靭化を図っている。営業CFが赤字になっていないか要チェック。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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その5つの理由について解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
まみこでした。


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