JT<2914>を徹底分析!【圧倒的高配当だが、減配リスクも?】

ペン太

今気になっている銘柄って何かある?

まみこ

JTだね!

ペン太

どんなところが魅力なの?

まみこ

超高配当で、連続増配している企業だよ!

この記事はこんな方にオススメ
  • 日本株を買いたいけど、なにを買ったらいいかわからない
  • JTがどんな企業か知りたい
  • JTの業績が知りたい

2020年10月30日に第3四半期決算が発表された、JT(日本たばこ産業)を分析します。
この記事を読めば、さまざまな指標からJTに投資するかどうか判断することができます

また、投資初心者向けの記事をまとめた、「投資の始め方。」という記事を公開しています。
本記事を読む中で、よくわからないと感じることがあれば、覗いてみてください。

この記事を書いているのはこんな人

まみこGX(@mamicoooGX)

目次

JT(2914)の事業概要

画像出典:Unsplash

ここからは、日本たばこ産業(以下「JT」)が行っている事業について解説していきます。

JTの会社概要

日本たばこ産業株式会社(にほんたばこさんぎょう、英文社名:JAPAN TOBACCO INC.、略称: JT)は、日本たばこ産業株式会社法(JT法)に基づき設置された、たばこ並びに医薬品、食品・飲料を製造・販売する日本の特殊会社。財務省所管。

Wikipedia(日本たばこ産業)から引用

JTは、JT法に基づき設置された特殊会社です

JT法

たばこ事業法第1条に規定する目的を達成するため、JTの事業内容等を定めた法律です。
この法律により、日本政府はJT株の3分の1を超える分を保有しなければなりません
また取締役変更など、さまざまな手続きにあたって財務大臣の認可が必要、といったことが定められています。

たばこ事業法第1条

たばこ税が日本の財政収入において重要な役割を果たしていることから、日本のたばこ産業の発展と、財政収入の安定確保を図ることなどが定められています。

ペン太

なんだか難しいよ・・・。

まみこ

民間企業だけど、国が株主として、いろいろ口を出してくるってことだよ!NTTも似たような感じだね。

なお、日本政府のJT株保有義務は、平成23年に「2分の1以上」から「3分の1超」に見直しされました
JT株を売却して得た約5兆円は、東日本大震災の復興財源としました。

JTは、次の4つを報告セグメントとしています。

  1. 国内たばこ事業
  2. 海外たばこ事業
  3. 医薬事業
  4. 加工食品事業

セグメント利益のうち、海外たばこ事業が6割超、国内たばこ事業が3割弱となっています
医薬事業や加工食品事業にも取り組んでいるものの、たばこが中核事業であることに変わりはありません。
2018年時点で、たばこ事業の世界シェアは第4位を誇っています。

国内たばこ事業

国内での製造たばこの製造・販売を行っています。
日本のほかに、中国、香港、マカオ市場を含んで、国内たばこ事業としています。

海外たばこ事業

完全子会社の「JTインターナショナル」を中核として、海外での製造たばこの製造・販売を行っています。
JTインターナショナルの本社は、スイスのジュネーブにあります。

医薬事業

医療用医薬品の研究開発・製造・販売を行っています。

加工食品事業

冷凍・常温加工食品、ベーカリー、調味料などの製造・販売を行っています。

JT(2914)の株価分析!

画像出典:Unsplash

ここからは、さまざまな指標からJTの株価を分析していきます。
なお、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いいたします。

株価指標と配当利回り

JTの株価指標と配当利回りは次のとおりです。

株価2,046円
年間配当154.00円
配当利回り7.52%
発行株式数2,000,000,000株
時価総額4,092,000百万円
予想当期利益304,460百万円
予想PER11.71倍
PBR1.42倍
※2021年1月8日終値時点

配当利回り7.5%となっており、日本株の中でトップクラスの高さです

JTは東証33業種では、「食料品」に分類されています。
2020年12月の業種別平均では、食料品はPERが22.1倍、PBRが1.6倍となっています。
なお、JTは国内では独占的に製造・販売を行っているので、国内他社とPERやPBRを比較することは困難です。
また、他に適切な分類がないことから「食品業」としているので、業種別平均と比較することが適切かと言われると微妙なところです。

なお、東証1部全体の加重平均で、2020年12月はPERが22.8倍、PBRが1.3倍となっています。
東証1部全体でみれば、JTの現在の株価はPERは割安、PBRは少し割高と見ることもできます

PER・PBRの考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。



なお、過去1年の株価変動は次のとおりです。

画像出典:Trading View

2020年の年初来高値は1月15日の2,437.5円です。
3月に株価が大きく下落し、6月にかけて回復していましたが、8月にかけて再び大きく下落し、7月31日の1,796.5円が年初来安値となりました。


画像出典:Trading View

長期チャートで見ると、2016年2月の4800円台を高値として、右肩下がりに下落しています。
ただし高配当と連続増配を継続しているため、配当の権利確定日である6月や12月にかけて上昇し、権利確定後に下落するという値動きを繰り返している特徴があります

これは、配当性向の異常な高さから、今後の事業拡大に期待ができないことが株価に反映していると考えられます。

株主優待

画像出典:Pixabay

JTには、株主優待があります!
100株以上を1年間以上保有した株主が対象で、権利確定日は12月末です
保有株式数ごとの株主優待は次のとおりです。

100株以上2,500円相当の自社グループ商品
200株以上4,500円相当の自社グループ商品
1,000株以上7,000円相当の自社グループ商品
2,000株以上13,500円相当の自社グループ商品

自社グループ商品とは、たばこのことではなく、ごはんやカップ麺などから選ぶことができます。
また優待品に代えて、社会貢献活動団体への寄附を選択することもできます。

配当金、配当性向

配当性向とは、当期純利益のうちどれだけを配当金として株主に還元するかをパーセンテージで表したものです。
ちなみに、優待券は配当性向には含まれません。

配当性向が高すぎる企業は今後の経営に不安が残りますし、安定した経営をしているのに配当性向が低い企業は投資家から避けられてしまいます。
一般的に配当性向は30%前後が目安とされています。

JTの配当金と配当性向の推移は、次のようになっています。

配当金配当性向
13年3月68円37.6%
14年3月96円40.8%
14年12月100円50.1%
15年12月118円53.2%
16年12月130円55.2%
17年12月140円63.9%
18年12月150円69.7%
19年12月154円78.6%
20年12月(予想)154円89.6%

JTは前期までで16期連続増配を継続してきましたが、20.12期の配当予想は154円となっており、遂に連続増配はストップとなる見込みです
それ以前から異常な高さの配当性向となっていましたので、いつかは連続増配がストップするだろうと予想していました。


このように、EPS(1株当たり利益)は右肩下がりに下降しています。
最新の配当予想は154円で、配当性向は現在90%弱となっています。
EPSが200円まで回復すれば、配当性向を77%まで回復できます

配当性向77%でも高いのですが、JTは今後大きな設備投資が必要ないことを考えれば、十分と見ることもできます。
まずは来期以降、EPSを200円まで回復したいところです。

配当性向(%)=1株当たり配当金(円)÷EPS(円)

売上高、経常利益、営業利益率の推移

JTの売上高と経常利益の推移は次のようになっています。

※左軸:売上高、右軸:経常利益

2014年以降、決算期を3月から12月に変更しています。
たばこは一度吸い出したらやめられないという特徴があり、おおよそ横ばいに推移しています

経常利益(円)=営業利益(円)+営業外利益(円)-営業外費用(円)


営業利益とは、本業で稼いだ利益のことです。

日本株の営業利益率の平均は7%前後で、10%を超えれば良好と判断することができます。
JTの営業利益率は20%を超えており、抜群に良い水準ですね
JTはたばこ事業を独占的に行うことができ、価格を上げても買ってくれる人がいるため、この水準を保つことができます。

営業利益率(%)=営業利益(円)÷売上高(円)×100



キャッシュ・フローの推移

キャッシュ・フローは、現金の動きを表したものです。
JTのキャッシュ・フローの推移は次のとおりです。

※単位は百万円

営業CFが常にプラスで推移していて、素晴らしいですね。
たばこ事業は既に成熟しており、大きな設備投資などは必要ありません
2016年に投資CFが大きくなっていますが、Natural American Spiritの米国外たばこ事業を買収したためです。

国内のたばこ売上は減少傾向ですので、新興国に対するたばこ事業を買収することで、売上をカバーするというのがJTの経営スタイルです
営業CFは長い間安定しており、現金残高にも余裕があるので、現金調達力に問題はありません。

自己資本比率の推移

自己資本比率は、企業のすべての資本(総資本)のうち自己資本がどれだけ占めているかを表しています。
自己資本比率が低いということは、負債が多いということになります。

自己資本比率は、最低でも40%を超えていないと倒産リスクが高まります
自己資本比率が60%を超えていれば、かなり安心できる状態にあります。

JTの自己資本比率は50%前後を推移しており、財務健全性は問題ないと言えます。



JTの第3四半期決算内容

2020年10月30日に、JTの第3四半期決算が公表されました。
連結経常利益の、第3四半期累計(2020年1月1日から2020年9月30日)は、約3,455億円でした。
これは、前年同期比16.0%減となっています。

第3四半期累計のセグメント利益は約4,672億円で、前年同期比1.1%減です。
セグメント別の増減は次のとおりです。

セグメント前年同期比
国内たばこ△8.70%
海外たばこ+1.20%
医薬△9.12%
加工食品△5.40%

JTは、外出自粛による消費動向の変化が売上収益減につながったのではないかと分析しています。

JT(2914)を徹底分析! まとめ

ここまで、JT(日本たばこ産業)について事業概要や株価について徹底分析してきました。
重要なポイントをまとめると、次のとおりです。

  • JTは、国から認可を受けてたばこ事業を行っている独占企業である。
  • JTの配当利回りは圧倒的に高いが、利益が回復しなければ今後減配の可能性もある。
  • 配当性向以外の指標を見ると、財務健全性は非常に良く、当面倒産リスクはない。

こちらの記事では、JTの通期決算を分析しています。
決算内容のほか、主要トピックについても解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。

まみこでした。


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