淺沼組<1852>を徹底分析!【安定経営を続ける高配当銘柄!資金繰りが課題】

ペン太

淺沼組ってどんな銘柄なの?

まみこ

関西を基盤とする中堅ゼネコンだよ!

この記事はこんな方にオススメ
  • 日本株を買いたいけど、なにを買ったらいいかわからない
  • 淺沼組がどんな企業か知りたい
  • 淺沼組の業績が知りたい

2021年2月9日に第3四半期決算が発表された、淺沼組を分析します。
この記事を読めば、さまざまな指標から淺沼組に投資するかどうか判断することができます

この記事を書いているのはこんな人

まみこGX(@mamicoooGX)

目次

淺沼組(1852)の事業概要

画像出典:Pixabay

ここからは、淺沼組が行っている事業について解説していきます。

淺沼組の会社概要

株式会社淺沼組(あさぬまぐみ、英:ASANUMA CORPORATION)は、大阪市浪速区にあるゼネコン(総合建設業)である。官公庁建設に実績を持っている。

Wikipedia(淺沼組)から引用

ゼネコンとは、元請として工事一式を発注者から直接請負い、工事全体のとりまとめを行う建設業者を指します。

淺沼組の報告セグメントは、次のとおりです。

  1. 建築
  2. 土木

淺沼組は関西を基盤として全国展開しており、官公庁などの受託工事に多く実績を抱えています。
建築工事をメインとして、土木工事も含めた受注売上があります


淺沼組(1852)の株価分析!

画像出典:Unsplash

ここからは、さまざまな指標から淺沼組の株価を分析していきます。
なお、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。投資の判断は自己責任でお願いいたします。

株価指標と配当利回り

淺沼組の株価指標と配当利回りは次のとおりです。

株価4,565円
年間配当250円
配当利回り5.47%
発行株式数8,078,629株
時価総額36,878百万円
予想当期利益4,020百万円
予想PER9.19倍
PBR0.95倍
※2021年2月19日終値時点

現在の配当利回りは5.47%で、日本株の中ではなかなかの高配当銘柄です
ただし、株価の暴落によって配当利回りが高くなっている場合など、いろいろな要因が考えられますので、しっかり分析していきましょう。

淺沼組は、「建設業」に該当します。
2021年1月の業種別平均は、PERは9.19倍、PBRは0.95倍となっています。
建設業の大手他社とPER・PBRを比較します

銘柄予想PERPBR
淺沼組(1852)9.19倍0.95倍
長谷工コーポレーション(1808)7.80倍1.00倍
大和ハウス(1925)15.73倍1.16倍
積水ハウス(1928)12.38倍1.10倍
大林組(1802)7.03倍0.77倍
鹿島建設(1812)8.47倍0.84倍
※2021年2月24日終値時点

大和ハウスや積水ハウスは、ハウスメーカーとして住宅系の請負がメイン事業となっています。
一方、長谷工コーポレーションや、大林組、鹿島建設は、元請け業者としてビルやマンション建設における施工全体を管理する、「ゼネコン」という業務形態にあります。
淺沼組も関西系のゼネコンですが、大林組などと比べると「中堅ゼネコン」という立ち位置にあたります。

業種別平均や、建設業大手他社と比較したところ、淺沼組の現在の株価は、PERはやや割高、PBRは平均的といったところでしょうか

PBRやPERの考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。



なお、過去1年の株価変動は次のとおりです。

画像出典:Trading View

過去1年では、2020年2月10日の5,310円が最高値で、2020年4月3日の3,010円が最安値となっています。
2020年5月終わり頃から株価が急激に回復し、その後は平行線を辿っていましたが、最近になって更に株価を上げています。
今年2月15日に4,760円を記録したものの、未だ5,000円台までは回復していません。

株価変動に影響を与えたと思われるようなニュースは次のとおりです。

  • 8月6日、第1四半期決算を発表。
  • 同日、第2四半期および通期の業績予想を発表。
  • 同日、通期で34円の増配予想を発表。
  • 11月2日、8月6日に公表した第2四半期累計業績予想の上方修正を発表。
  • 11月5日、第2四半期決算を発表。
  • 2月9日、第3四半期決算を発表。

売上高、経常利益の推移

淺沼組の売上高と経常利益の推移は次のようになっています。

※左軸:売上高、右軸:経常利益

売上高はおおよそ横ばいに推移しており、成熟企業の様相を呈しています。
20.3期や21.3期もほとんど売上が落ち込んでいないことは、素晴らしいですね。

経常利益(円)=営業利益(円)+営業外利益(円)-営業外費用(円)

営業利益率の推移

営業利益とは、本業で稼いだ利益のことです。

日本株の営業利益率の平均は7%前後で、10%を超えれば良好と判断することができます。
淺沼組は12.3期と13.3期に営業赤字となったものの、現在は回復しています。
近年の営業利益率は、4%から6%の間を推移しており、残念ながら日本株の平均を下回っています

営業利益率が低いということは、人件費などの営業費用が多くかかっていることなどが予想されます。
バブル崩壊以降、建設業は中堅以下の企業を中心に営業利益率が低く、受注が減ると赤字になりやすい傾向があります

営業利益率(%)=営業利益(円)÷売上高(円)×100



キャッシュ・フローの推移

キャッシュ・フローは、現金の動きを表したものです。
淺沼組のキャッシュ・フローの推移は次のとおりです。

※単位は百万円

19.3期は、営業CF・投資CF・財務CFのすべてが赤字となっており、非常に危険な状態です
現金残高が大きく減っているので、借入金を増やすのではなく、繰越準備金などでその場をしのいだようです。
19.3期営業CFの赤字化の主な原因は、売掛金などの売上債権が大きく増加したことなどが原因です。
なぜ増加したかについては分析されていませんが、債権の回収が思うようにできなかったのでしょうね。

20.3期は営業CFが好転しているので、今後の動きが気になります。

自己資本比率の推移

※連結自己資本比率

一般的に自己資本比率は、最低でも40%を超えていないと倒産リスクが高まります。
淺沼組の自己資本比率は改善しつつあるものの、常に40%を下回っており、債務超過による倒産リスクが少なからずあります。
ただし、後ほどご紹介するROEは高い水準を誇っています。

自己資本比率(%)=純資産(総資産-負債)÷総資産

ROE、ROAの推移

このグラフは、淺沼組のROE(自己資本利益率)とROA(総資産利益率)の推移を表しています。
日本株のROE平均は6%から7%程度、ROA平均は3%程度です。

淺沼組は、ROEもROAも平均を大きく上回る水準を推移しています。
近年は自己資本比率が高まっている分、ROEは下がってきていますが、それでも十分高い水準にあり、ちょうどいいバランスではないでしょうか。

ROE(%)=当期純利益(円)÷純資産(円)
ROA(%)=当期純利益(円)÷総資産(円)

株主優待

画像出典:Pixabay

淺沼組には、株主優待がありません。

配当金、配当性向

淺沼組の配当金と配当性向の推移は、次のようになっています。

配当金配当性向
15年3月20円5.44%
16年3月50円2.26%
17年3月100円5.21%
18年3月160円16.03%
19年3月153円32.07%
20年3月216円28.67%
21年3月(予想)250円50.24%
※21.3期予想は会社予想ベース

19.3期に減配実績があります。
たしかに前期に比べて減益となっていますが、長期運用にあたっては懸念材料となります。

淺沼組は、2020年度で終了する中期3か年企画において、最終的に連結配当性向50%以上とすることを目標としており、21.3期の増配見込みはそれを達成するものです

配当性向(%)=1株当たり配当金(円)÷EPS(円)

淺沼組のEPSは、近年おおよそ横ばいに推移しています。
高配当を維持するためには、最低限EPSが今後も横ばいに推移するかどうかがポイントです。

EPS(円)=当期純利益÷発行済み株式数

淺沼組の第3四半期決算内容

2021年2月9日に、淺沼組の第3四半期決算が公表されました。
第3四半期(2020年4月1日から2020年12月31日)は、約38億円の経常利益となりました
これは、前年同期比で22.2%減となっています。

セグメント利益については、次のとおりです。

セグメント利益(円)増減
建築78.3億△11.4%
土木18.7億+11.5%
97.1億△7.74%

淺沼組(1852)を徹底分析! まとめ

ペン太

淺沼組のことがなんとなくわかったよ。

まみこ

成熟企業として安定経営が見込めるね!キャッシュフローが改善するといいね。

ここまで、淺沼組について事業概要や株価について徹底分析してきました。
重要なポイントをまとめると、次のとおりです。

  • 淺沼組は、建築工事をメインとして土木工事の受注売上がある、中堅ゼネコンである
  • 淺沼組の売上高や利益はおおよそ横ばいに推移しており、成熟企業の様相を呈している
  • 淺沼組は、配当性向50%以上を目標とし、21.3期はそれを達成する見込みで、高配当銘柄となる

最後まで読んでいただきありがとうございます。
日本株の買い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。

まみこでした。

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